シャンプーとトリートメントには界面活性剤が使われていますが、それぞれ異なった性質を持つ界面活性剤が使われています。今回はシャンプーとトリートメントに使われている界面活性剤の性質について考えていきたいと思います。
シャンプーの界面活性剤の特徴
シャンプーの仕組みや洗浄力については以下の記事に詳しく書いているので見てみてください。
シャンプーに使われている界面活性剤は水に溶けた時に親水基がマイナスにイオン化するものが多いです。
界面活性剤の親水基がマイナスにイオン化するものはアニオン界面活性剤と言われています。
アニオン界面活性剤の特徴として洗浄力が優れている点があげられます。
ではなぜアニオン界面活性剤は洗浄力が優れているのかというと、水分子の極性が関係しているのではないかと考えられます。
上の図を見てもらうとわかると思いますが、水分子のOは少しマイナスに帯電しています。一方で、水分子のHは少しプラスに帯電しています。
アニオン界面活性剤の親水基は水に溶けるとマイナスにイオン化するので水分子の少しプラスに帯電したHの部分と引き合います。
そのため、アニオン界面活性剤は洗浄力が優れているのだと考えられます。
トリートメントの界面活性剤の特徴
シャンプーをした後トリートメントを使う人は多いと思います。
トリートメントは髪を補修することが目的だと考えられます。
ではどのように髪を補修しているかと言うと、こちらも界面活性剤の性質が関係していると考えられます。
トリートメントには水に溶けると親水基がプラスにイオン化するカチオン界面活性剤が使われていることが多いです。
シャンプーにはアニオン界面活性剤が使われていることが多く、シャンプー後の髪はマイナスに帯電していると考えられます。
そこにトリートメントを使うとトリートメントのカチオン界面活性剤がマイナスに帯電した髪に吸着して髪がコーティングされるのだと考えられます。
また、マイナスに帯電した髪にトリートメントを使うことで静電気を防止することができると考えられます。
シャンプーは頭皮の油汚れを落とすのが目的であり、トリートメントは髪を補修したりコーティングするのが目的です。
シャンプーは髪にだけ使うのではなく頭皮に使用することで油汚れを効果的に落とせると考えられます。
一方で、トリートメントは髪を補修したりコーティングする成分が入っているため、頭皮ではなく髪につけることで目的とした効果が得られると考えられます。
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