化粧品成分一覧

化粧品成分一覧です。

化粧品成分検索

ページ内テキスト検索


ページ内テキスト検索でヒットした場合、テキストまでスクロールし、画面上部にて黄色にハイライト表示されます。

※英語、数字、記号は半角でご入力をお願いします。

カテゴリー検索

保湿成分
アルファベットア行カ行サ行タ行ナ行ハ行マ行ヤ行ラ行
植物エキス ア行、 植物エキス カ行、 植物エキス サ行、 植物エキス タ行、 植物エキス ナ行
植物エキス ハ行、 植物エキス マ行、 植物エキス ヤ行、 植物エキス ラ行、 植物エキス ワ行

油性成分
炭化水素高級アルコール高級脂肪酸油脂ロウ(ワックス)エステルシリコンエーテル

界面活性剤
アニオン界面活性剤カチオン界面活性剤両性界面活性剤非イオン界面活性剤

医薬部外品有効成分
美白抗炎症抗シワ抗酸化殺菌保湿

ヘアケア成分
ヘアコンディショニング剤

日焼け止め成分
紫外線散乱剤紫外線吸収剤

品質保持成分
防腐剤pH調整剤酸化防止剤キレート剤増粘剤中和剤

化粧品成分一覧

保湿成分

保湿成分について
肌に水だけをつけても蒸発してしまうため、化粧品には水分を保持するために保湿成分が配合されています。

保湿成分の特徴として水分子と同じ極性分子であることが挙げられます。

保湿成分は水と同じ極性分子(分子内で電荷に隔たりがある物質)であるため、水と結合し保湿することができます。

水や保湿成分などの物質を構成している最小の粒子を原子と言います。

原子
原子の構造

原子を構成する粒子の内、マイナスの電気を持つ粒子を電子と言います。

水は水素原子(H)と酸素原子(O)の電子が相互作用することで結合し、水分子として存在しています。

分子は物質の性質を表す最小単位の粒子です。

水の構造は以下の図の通りです。

 

水分子

また、各原子によって電子を引き寄せる力が決まっており、その強さの程度を表した値を電気陰性度と言います。

水素原子(H)の電気陰性度は2.2、酸素原子(O)の電気陰性度は3.44です。

この電気陰性度の違いから、水分子のOは少しマイナスに帯電しています。一方で、水分子のHは少しプラスに帯電しています。

分子内で電荷に隔たりがあることを極性と言います。

水は上記の通り分子内で電荷に隔たりがあるため、極性分子に分類されます。

化粧品に配合されている保湿成分も極性分子であり、特に水(H2O)と水素結合する(-OH基)を持っているため保湿効果があります。

保湿成分一覧

アルファベット(保湿成分)

α-グルカン、β-グルカン、α-グルカンオリゴサッカリド、β-カロチン、BG、DPG、PCA、PCA-Na、PEG-6、PEG-8、PEG-20、PEG-30、PEG-32、PEG-75、PEG-150、PEG-400、PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル、PEG/PPG-17/4ジメチルエーテル、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、PG、PPG-9ジグリセリル、PPG-17、PPG-10メチルグルコース、PPG-20メチルグルコース、PPG-24グリセレス-24、RNA-Na、1,2-ヘキサンジオール、3-グリセリルアスコルビン酸

ア行(保湿成分)

アウレオバシジウムプルランス培養物、アシアチコシド、アシアチン酸、アスパラギン酸、アスペルギルス/((カワラヨモギ/ヤグルマギク)花/葉/茎/(ヤマヨモギ/メリッサ/タチジャコウソウ)葉/茎)発酵液、アスペルギルス/ツバキ種子発酵エキス液、アスペルギルス培養物、アセタミドエトキシエタノール、アセチルグルコサミン、アセチルグルタミン、アセチルジペプチド-1セチル、アセチルヒアルロン酸Na、アセチルヒドロキシプロリン、アセチルペンタペプチド-55アミド、アテロコラーゲン、アデノシン、アボカド油不けん化物、アミノカプロン酸、アラキルグルコシド(小麦由来)、アラニン、アラントイン、アルカリゲネス産生多糖体、アルギニン、アロエベラ液汁、アロエベラ葉水、アロエベラ葉多糖体

イガイグリコーゲン、異性化糖、イソステアロイル加水分解コラーゲン、イソステアロイル加水分解コラーゲンAMPD、イソマルト、イソロイシン、イソペンチルジオール、イヌリン、イノシトール、イノシン酸2Na

ウコンカルス溶解質、ウシ除タンパク血液

エクトイン、エチルヘキシルグリセリン、エトキシジグリコール、エリスリトール、エリンギウムマリチムムカルス培養液、エーデルワイスカルス培養エキス、塩化K、塩化Mg、塩化Na、エンドミセス/スミノミザクラ果汁発酵液

温泉水、オリーブカルス培養溶解質、オリゴペプチド-24、オリゴペプチド-56アミドPEG-75メチルエーテル、オーキッドエキス

カ行(保湿成分)

海塩、カシア樹皮エキス

加水分解アルギン、加水分解イネ葉エキス、加水分解エラスチン、加水分解エンドウタンパク、加水分解オクラ種子エキス、加水分解カイメン、加水分解クダモノトケイソウ果汁エキス、加水分解酵母タンパク、加水分解コメエキス、加水分解コメヌカエキス、加水分解コラーゲン、加水分解コンキオリン、加水分解シルク、加水分解シロバナルーピンタンパク、加水分解水添デンプン、加水分解ダイズタンパク、加水分解バオバブ種子エキス、加水分解ヒアルロン酸、加水分解ヒアルロン酸アルキル(C12-13)グリセリル、加水分解ムコ多糖、加水分解野菜タンパク、加水分解卵殻膜

カフェイン、カプリリルグリコール、カプロオイルスフィンゴシン、カプロオイルフィトスフィンゴシン、カルニチンHCl、カルボキシメチルグルカンNa、カルボキシメチルヒアルロン酸Na、甘草フラボノイド、ガラクトミセス発酵ろ過水、ガラクトミセス培養液、ガラクトミセス培養液(ギュウニュウ)、カルノシン

キシリチルグルコシド、キシリトール、キトサン、キューティバクテリウム顆粒膜発酵エキス、金

グアニル酸2Na、グリシン、グリセリルグルコシド、グリセレス-12、グリセレス-26、グリセリン、グルコシルセラミド、グルコシルトレハロース、グルコシルヘスペリジン、グルコノバクター/ハチミツ発酵液、グルコノバクター培養液、グルコース、グルタミン酸

酵母発酵エキス、酵母培養液、コメアミノ酸、コメヌカエキス、コメヌカスフィンゴ糖脂質、コメ発酵液、コラーゲン

サ行(保湿成分)

サクシノイルアテロコラーゲン、サクシノグリカン、サッカロミセス/(黒砂糖/プラセンタエキス)発酵液、サッカロミセス/コメ発酵液、サッカロミセスセレビシアエエキス、サッカロミセス/ハトムギ種子発酵液、サッカロミセス培養液、サッカロミセス溶解質エキス、サッカロミセス培養溶解質液、サンゴモエキス、サーマスサーモフィルス培養物

シトルリン、シロキクラゲ多糖体、ジグリセリン、ジパルミトイルヒドロキシプロリン、ジヒドロキシリグノセロイルフィトスフィンゴシン、ジヒドロキシプロピルアルギニンHCl、シュードアルテロモナス発酵エキス、シラカンバ樹液、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa

水酸化レシチン、スイゼンジノリ多糖体、スイゼンジノリ多糖体(サクラン)、水添ホスファチジルコリン、水溶性コラーゲン、水溶性コラーゲンクロスポリマー、水溶性プラセンタ、水溶性プロテオグリカン、スクロース、スフィンゴモナス培養エキス、スベリヒユのエキス

セラミドAG、セラミドAP、セラミドEOP、セラミドEOS、セラミドNG、セラミドNP、セリン、セレブロシド

ソルビトール

タ行(保湿成分)

ダイズイソフラボン、ダイズ粉加水分解物、ダイズステロール、ダイズタンパク、タウリン、ダマスクバラ花水

チアミンHCl、チシマザサ水、チューベロース多糖体、チロシン

ツバキ花水

テトラヒドロピペリン、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、デキストラン

糖脂質、豆乳発酵液、トコフェリルリン酸Na、トチャカ、トレオニン、トレハロース

ナ行(保湿成分)

ナイアシン、ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)、ナットウガム

乳酸アンモニウム、乳酸Na、乳酸桿菌/加水分解コラーゲン発酵液エキス、乳酸桿菌/セイヨウナシ果汁発酵液、乳酸桿菌発酵液、乳酸桿菌/ハイビスカス花発酵液、乳酸桿菌培養溶解質、乳酸球菌培養溶解質、乳酸桿菌/パンプキン発酵エキス、乳酸桿菌/ワサビ根発酵エキス、乳酸球菌/ヒアルロン酸発酵液、乳酸菌発酵液、乳酸菌培養液(牛乳)、尿素

ハ行(保湿成分)

ハチミツ、バリン、パルミチン酸レチノール、パルミトイルテトラペプチド-7、パンテチン、パンテノール、パントテン酸、パントラクトン

ヒアルロン酸K、ヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸クロスポリマーNa、ヒアルロン酸ジメチルシラノール、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、ヒスチジン、ヒスチジンHCl、ヒドロキシエチルウレア、ヒドロキシバルミトイルスフィンガニン、ヒドロキシプロリン、ビオサッカリドガム1、ビオサッカリドガム2、ビオチン、ビフィズス菌発酵エキス、ビフィズス菌培養液、ビフィズス菌培養溶解質、ピリドキシンHCI

フィトスフィンゴシン、フェニルアラニン、プラセンタエキス、プラセンタエキス(ウマ)、プルラン、プロパンジオール、プロポリスエキス、プロポリス抽出物、プロリン

ヘキサカルボキシメチルジペプチド-12、ヘキシレングリコール、ヘパリン類似物質、ベタイン、ペンタペプチド-48、ペンチレングリコール

ホスファチジルコリン、ホスホリルオリゴ糖Ca、ポリHEMAグルコシド、ポリアスパラギン酸Na、ポリクオタニウム-51、ポリクオタニウム-61、ポリグリセリン-3、ポリグリセリン-10、ポリグルタミン酸、ポリムニアソンチホリア根汁、ポリ(メタクリル酸メトキシPEG-9)、ポリ-ε-リシン、ポリ-γ-グルタミン酸Na

マ行(保湿成分)

マデカシン酸、マデカッソシド、マルチトール、マンニトール

水、ミネラルウォーター

ムコ多糖、無水キシリトール

(メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリル)コポリマー、メチオニン、メチルグルセス-10、メチルグルセス-20、メチルセリン、メチルプロパンジオール、メドウフォーム-δ-ラクトン

ヤ行(保湿成分)

ヤシ脂肪酸スクロース、ヤマヨモギ葉水

ユビキノン

葉酸

ラ行(保湿成分)

ライスパワーNo.11、ラフィノース、ラウリン酸スクロース

リシンHCl、リボフラビン、リボフラビンリン酸Na、硫酸Mg

レシチン

ロイシン、ローズ水、ローヤルゼリー

植物エキス ア行(保湿成分)

アケビ茎エキス、アシタバエキス、アシタバ葉/茎エキス、アスナロ枝エキス、アスペルギルス/脱脂ダイズ種子発酵エキス、アスペルギルス/ツバキ種子発酵エキス液、アッケシソウエキス、アニゴザントスフラビデュスエキス、アヒバマタエキス、アフラモムムアングスチホリウム種子エキス、アボカドエキス、アマチャヅル葉エキス、アマモエキス、アルゲエキス、アルテア根エキス、アルファルファエキス、アロエベラ葉エキス、アンズ果汁、アンドログラフィスパニクラタエキス、アーモンドエキス

イザヨイバラエキス、イタドリ根エキス、イチジク果実エキス、イチョウ葉エキス、イブキトラノオ根エキス、イモセミルエキス、イリス根エキス、イリスベルシコロルエキス、イワベンケイ根エキス

ウイキョウ果実エキス、ウコン根茎エキス、ウメ果実エキス、ウンシュウミカン果皮エキス

エビヅル葉エキス

オウゴン根エキス、オウレン根エキス、オオウメガサソウ葉エキス、オクラ果実エキス、オタネニンジン根エキス、オタネニンジン果実エキス、オニナベナエキス、オニユリエキス、オランダカイウ花/茎エキス、オランダガラシ葉/茎エキス、オリーブ果実エキス、オレンジ果皮エキス、オーキッドエキス

植物エキス カ行(保湿成分)

カカオエキス、ガゴメエキス、カシア樹皮エキス、カニナバラ果実エキス、カミツレ花エキス、カラスムギエキス、カラスムギ穀粒エキス、カンゾウ葉エキス、カンゾウ根エキス、ガリカバラ花エキス

キイチゴエキス、キウイエキス、キノアエキス、キハダ樹皮エキス、キュウリ果実エキス

クインスシードエキス、クコ果実エキス、クズ根エキス、クダモノトケイソウ果実エキス、クランベリー果実エキス、クリサンテルムインジクムエキス、クリスマムマリチマムエキス、クロフサスグリ果実エキス、クロレラエキス、グアバ葉エキス、グレープフルーツ果実エキス

ケイケットウエキス、ゲンノショウコ花/葉/茎エキス

酵母エキス、コウキ葉エキス、紅藻エキス、コウヤマキ枝/葉エキス、コクシニアインディカ果実エキス、コチョウランエキス、コンフリーカルス培養エキス、ゴボウ根エキス、ゴレンシ葉エキス

植物エキス サ行(保湿成分)

サイタイエキス、サクラ葉エキス、酒粕エキス、サツマイモ根エキス、サッカロミセス/コメ発酵液エキス、サトウキビエキス、サトザクラ花エキス、サッカロミセスセレビシアエエキス、サリックスニグラ樹皮エキス、ザクロ果実エキス

シイタケエキス、シソ葉エキス、シゾサッカロミセスポンベエキス、シナノキエキス、シャクヤク花エキス、シャクヤク根エキス、シュクシャ根エキス、シュクシャ花エキス、ショウガ根エキス、シラカンバ樹皮エキス、シロキクラゲ子実体エキス、ジュズダマエキス、ジンギベルカスムナル根エキス

スイカ果実エキス、スイカズラ花エキス、スイートピー花エキス、スギナエキス、スサビノリエキス、スベリヒユエキス

セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、セイヨウシロヤナギ樹皮エキス、セイヨウニンジンボク果実エキス、セイヨウヒイラギ葉エキス、セイヨウメギ樹皮エキス、センニンコク種子エキス、セージ葉エキス、ゼニアオイ花エキス、センキュウエキス、センチフォリアバラ花エキス

ソケイ花エキス、ソメイヨシノ葉エキス

植物エキス タ行(保湿成分)

タイソウエキス、ダイズ種子エキス、ダイズ発酵エキス、ダイズ芽エキス、タチジャコウソウ花/葉/茎エキス

チガヤ根エキス、チャ実エキス、チャ葉エキス、チョウセンゴミシ果実エキス、チョウジエキス、チンピエキス

ツバキ花エキス、ツルニンジン根エキス

テルミナリアアルジュナエキス、テンチャエキス、テンニンカ果実エキス

トウキ根エキス、トウキンセンカ花エキス、トウニンエキス、トウロウソウ葉エキス、トチャカエキス、トマト果実エキス、ドクダミエキス

植物エキス ナ行(保湿成分)

ナス果実エキス、ナツメ果実エキス

ノイバラ果実エキス、ノウゼンハレンエキス、ノウゼンハレン花/葉/茎エキス

植物エキス ハ行(保湿成分)

ハイブリッドローズ花エキス、ハス胚芽エキス、ハチミツエキス、ハトムギエキス、ハトムギ種子エキス、ハマメリス葉エキス、ハルパゴフィタム根エキス、バナナ果実エキス、バラエキス、バンウコン根エキス、パイナップル果実エキス、パリエタリアエキス

ヒキオコシ葉/茎エキス、ヒトリシズカエキス、ビターオレンジ果皮エキス、ビャクダン木エキス、ヒラマメ果実エキス、ビルベリー葉エキス

フウセンカズラ花葉蔓のエキス 、フカスセラツスエキス、フキタンポポ花エキス、フトモモ葉エキス、フユボダイジュ花エキス、ブドウエキス、ブドウ果実エキス、ブドウ芽エキス、プランクトンエキス

ヘチマエキス

ホップエキス、ホホバ葉エキス

植物エキス マ行(保湿成分)

マツエキス、マツリカ花エキス、マドンナリリー根エキス、マヨラナ葉エキス、マンゴスチン樹皮エキス、マンダリンオレンジ果皮エキス

ミロタムヌスフラベリフォリア葉/茎エキス、ミシマサイコ根エキス

ムクロジ果皮エキス

メシマコブエキス、メロスリア根エキス

モウソウチクたけのこ皮エキス、モモ種子エキス、モモ葉エキス

植物エキス ヤ行(保湿成分)

ヤエヤマアオキ果汁、ヤグルマギク花エキス、ヤマノイモ根エキス

ユズ果実エキス、ユズ種子エキス、ユーカリ葉エキス

ヨモギ葉エキス、ヨーロッパシラカバ樹皮エキス、ヨーロッパブナ芽エキス

植物エキス ラ行(保湿成分)

ライム果汁、ラミナリアディギタータエキス、ラプサナコムニス花/葉/茎エキス、ラベンダー花エキス

リンゴ果実エキス、リンゴ果実培養細胞エキス、緑藻エキス

レイシエキス、レモンエキス、レモングラス葉/茎エキス、レンゲソウエキス

ローズマリー葉エキス、ローマカミツレ花エキス、ローヤルゼリーエキス

植物エキス ワ行(保湿成分)

ワイルドタイムエキス、ワカメエキス

油性成分

油性成分について
油性成分は主にエモリエント剤として化粧品に配合されています。

エモリエント剤は油性成分が肌をコーティングすることで水分の蒸発を防ぐ効果があります。

また、油性成分はクレンジングでは洗浄成分として配合されています。

水と油は分子構造の違いによりそれぞれの性質が異なるため、混ざらない性質があります。

水は極性分子(分子内で電荷に隔たりがある物質)、油は無極性分子(分子内で電荷に隔たりがない物質)です。

化粧品に使用されている油性成分は炭化水素、高級アルコール、高級脂肪酸、油脂、ロウ(ワックス)、エステル、シリコンに分けられます。

分子構造上、無極性分子に近い油性成分ほど水に馴染まない性質があります。

水や油などの物質を構成している最小の粒子を原子と言います。

原子
原子の構造

原子を構成する粒子の内、マイナスの電気を持つ粒子を電子と言います。

水は水素原子(H)と酸素原子(O)の電子が相互作用することで結合し、水分子として存在しています。

分子は物質の性質を表す最小単位の粒子です。

水の構造は以下の図の通りです。

 

水分子

 

また、各原子によって電子を引き寄せる力が決まっており、その強さの程度を表した値を電気陰性度と言います。

水素原子(H)の電気陰性度は2.2、酸素原子(O)の電気陰性度は3.44です。

この電気陰性度の違いから、水分子のOは少しマイナスに帯電しています。一方で、水分子のHは少しプラスに帯電しています。

分子内で電荷に隔たりがあることを極性と言います。

水は上記の通り分子内で電荷に隔たりがあるため、極性分子に分類されます。

一方で、油の構造は以下の図の通りです。

炭化水素

上記の図は炭化水素と呼ばれる炭素原子(C)と水素原子(H)だけできた油性成分です。

炭素(C)の電気陰性度は2.55、水素(H)の電気陰性度は2.2です。

炭素(C)と水素(H)の電気陰性度はほぼ同じであるため、油は分子内における電荷の隔たりがほぼありません。

油は分子内における電荷の隔たりがほぼ無いことから無極性分子に分類されます。

水は極性分子、油は無極性分子です。

極性分子は極性分子同士で混ざる性質があり、無極性分子は無極性分子に混ざりやすい性質があります。

これらのことから水と油は極性が異なるため混ざらない性質があります。

炭化水素

炭化水素は炭素(C)と水素(H)だけでできた油性成分です。

炭化水素(n=1,2,3…..)

炭化水素

炭化水素は無極性分子であるため、極性分子である水と馴染まない性質があります。

炭化水素は高いエモリエント効果があります。

エモリエント効果とは油性成分が肌をコーティングすることで水分の蒸発を防ぐ効果です。

化粧品に使用されている炭化水素として、スクワラン、ミネラルオイル、ワセリン、流動パラフィン、水添ポリイソブテン、イソドデカン、イソヘキサデカンなどが挙げられます。

高級アルコール

高級アルコールは炭素(C)と水素(H)だけで構成される炭化水素にヒドロキシ基(OH基)が結合した油性成分です。

高級アルコール

高級アルコール

高級アルコールは分子内にヒドロキシ基(OH基)を有しており極性分子であるため、油性成分の中では比較的水に馴染みやすい性質があります。

高級アルコールは主にクリームのかたさ調整剤、乳化補助剤、エモリエント剤として使用されています。

化粧品に使用されている高級アルコールとして、ステアリルアルコール、セタノール、ベヘニルアルコール、セテアリルアルコール、オクチルドデカノールなどが挙げられます。

高級脂肪酸

高級脂肪酸は炭素(C)と水素(H)だけで構成される炭化水素にカルボキシ基(COOH基)が結合した油性成分です。

高級脂肪酸

高級脂肪酸

高級脂肪酸は分子内にカルボキシ基(COOH基)を有しており極性分子であるため、油性成分の中では比較的水に馴染みやすい性質があります。

高級脂肪酸は主に水酸化Kなどのアルカリ剤との中和反応により石鹸を合成するのに使用されています。

化粧品に使用されている高級脂肪酸として、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸などが挙げられます。

油脂

油脂は高級脂肪酸3分子とグリセリン1分子が結合した油性成分です。

油脂

油脂

油脂は両端を親油基に挟まれており電荷が分散されているため、極性が低く水に馴染みにくい性質があります。

皮膚の水分量は基本的に皮脂、NMF(天然保湿因子)、細胞間脂質によって一定に保たれています。

皮脂は肌をコーティングすることで水分の蒸発を防ぐ役割があります。

油脂は皮脂の主成分であるため、肌馴染みがよく、高いエモリエント効果があります。

そのため、化粧品においては主にエモリエント剤として使用されています。

化粧品に使用されている油脂としてマカダミアナッツ油、オリーブ果実油、アルガニアスピノサ核油、シア脂、馬油、ダイズ油などが挙げられます。

ロウ(ワックス)

ロウ(ワックス)は高級脂肪酸と高級アルコールが結合した油性成分です。

ロウ(ワックス)

ロウ(ワックス)

ロウ(ワックス)は両端を親油基に挟まれており電荷が分散されているため、極性が低く水に馴染みにくい性質があります。

ほとんどのロウ(ワックス)は常温で個体であり、温度安定性、硬度、光沢に優れた特徴があります。

ロウ(ワックス)は主にクリームのかたさ調整、つや向上、エモリエント剤として使用されています。

化粧品に使用されているロウ(ワックス)として、ホホバ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、ラノリンなどが挙げられます。

エステル

エステルはカルボン酸とアルコールが脱水縮合した油性成分です。

エステル

エステル

エステルは両端を親油基に挟まれており電荷が分散されているため、極性が低く水に馴染みにくい性質があります。

カルボン酸とアルコールの組み合わせにより様々なエステルが合成されており、最も種類の多い油性成分です。

エステルはエモリエント剤、クリームのかたさ調整剤、光沢付与剤、感触改良剤などとして使用されています。

化粧品に使用されているエステルとして、パルミチン酸エチルヘキシル、エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸セチル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ミリスチン酸イソプロピル、トリエチルヘキサノインなどが挙げられます。

シリコン

シリコンはSi(ケイ素)という元素で、化粧品などに配合されているのはシリコーンであり、SiO(酸化ケイ素)です。

シリコーンはケイ素(Si)と酸素(O)が鎖状に結合したポリマーです。

シリコーン

シリコン

シリコーンは無極性分子であるため、極性分子である水と馴染まない性質があります。

また、シリコーンは安定性、耐熱性、耐酸化性、撥水性、皮膜形成作用に優れ、サラッとした感触が特徴です。

そのため、シリコーンはべたつきの抑制、コーティング剤、感触改良剤などとして使用されています。

化粧品に使用されているシリコーンとして、ジメチコン、シクロペンタシロキサン、アモジメチコン、アミノプロピルジメチコン、シクロメチコン、ジメチコノールなどが挙げられます。

油性成分は分子構造上、無極性分子に近いほど水と馴染まない性質であり、油性成分としての性質が強いです。

そのため、油性成分としての性質の強さは炭化水素>シリコン>エステル>ロウ(ワックス)>油脂>高級アルコール>高級脂肪酸であると考えられます。

エーテル

エーテル

エーテル

エーテルは極性が低く水に馴染みにくい性質があります。

そのため、エモリエント効果があります。

油性成分一覧

炭化水素(油性成分)

(C12-14)イソパラフィン、(C13,14)イソパラフィン、(C13-16)イソパラフィン、イソドデカン、イソヘキサデカン、ウンデカン、オレフィンオリゴマー

合成ワックス

水添ポリ(C6-14オレフィン)、水添ポリイソブテン、水添ポリデセン、スクワラン、スクアレン、セレシン

テトラデセン

パラフィン、ポリエチレン、ポリブテン

マイクロクリスタリンワックス、ミネラルオイル

ワセリン

高級アルコール(油性成分)

アブラナステロールズ、アラキジルアルコール、イソステアリルアルコール、イソセタン、オクチルドデカノール

コレステロール

水添ナタネ油アルコール、ステアリルアルコール、セタノール、セテアリルアルコール

ダイズステロール

フィトステロール、ベヘニルアルコール

マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、ミリスチルアルコール

ラノリンアルコール

高級脂肪酸(油性成分)

イソステアリン酸、オレイン酸

ステアリン酸

パルミチン酸、ベヘン酸

ミリスチン酸

ラウリン酸

油脂(油性成分)

アブラナ種子油、アボカド油、アマナズナ種子油、アラビアコーヒーノキ種子油、アルガニアスピノサ核油、アンズ核油、アーモンド油、オオアザミ種子油、オリーブ果実油

カカオ脂、カニナバラ果実油、カラノ油、クロフサスグリ種子油、ココグリセリル、ゴマ種子油、コメヌカ油、コメ胚芽油、コリアンダー種子油、コーン油

サフラワー油、サルビアヒスパニカ種子油、シア脂、水添ナタネ種子油、水添パーム核油、水添パーム油、水添ヒマシ油、水添野菜油、水添ヤシ油、スクレロカリアビレア種子油

ダイズ油、チャ種子油、月見草油、ツバキ種子油、テオブロマグランジフロルム種子脂、トウモロコシ胚芽油

パーム核油、バオバブ種子油、ババス油、パーム油、ヒポファエラムノイデス果実油、ヒマシ油、ヒマワリ種子油、ヒマワリ油、ピーナッツ油、ブドウ種子油、ヘリクリスムイタリクム花油、ベニバナ種子油、ペンタクレスラマクロロバ種子油

マカダミア種子油、豆油、マンゴー種子脂、メドウフォーム種子油、モルティエレラ油

ヤシ油、ユチャ種子油

リンゴ種子油、ローズヒップ油

ワサビノキ種子油

ロウ(ワックス)(油性成分)

カルナウバロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ

ヒマワリ種子ロウ、ホホバエステル、ホホバ油

ミツロウ

ラノリン

エステル(油性成分)

アジピン酸ジブチル、安息香酸アルキル(12-15)

イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル

ウンデシレン酸グリセリル

(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10、(エチルヘキサン酸/ステアリン酸/アジピン酸)グリセリル、エチルヘキサン酸セチル、エルカ酸オクチルドデシル

オリーブ油脂肪酸エチルヘキシル、オレイン酸エチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、オレイン酸デシル、オレイン酸フィトステリル

(カプリル酸/カプリン酸)カプリリル、(カプリル・カプリン酸)グリセリル、(カプリル/カプリン酸)ヤシアルキル、(カプリル酸/カプリン酸/コハク酸)トリグリセリル、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド

(クエン酸/乳酸/リノール酸/オレイン酸)グリセリル

水添ココグリセリル

ジイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジイソノナン酸BG、ジ(カプリル/カプリン酸)PGジカプリン酸PG、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジステアリン酸ペンタエリスリチル、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジポリヒドロキシステアリン酸ポリグリセリル-2

ステアリン酸イヌリン、ステアリン酸エチルヘキシル、ステアリン酸水添ヒマシ油、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル

炭酸ジカプリリル、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/ベヘニル)

テトライソステアリン酸スクロース、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル

トリイソステアリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、トリエチルヘキサノイン、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル/カプリン酸)トリメチロールプロパン、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、トリ酢酸テトラステアリン酸スクロース、トリステアリン、トリヒドロキシステアリン、トリベヘニン、トリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル

ネオペンタン酸イソステアリル

ノナン酸コレステリル

パルミチン酸アスコルビル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸セチル

ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸水添ヒマシ油、ヒマワリ種子油脂肪酸フィトステリル、(ヒマワリ種子油/水添ヒマワリ種子油)エステルズ

分岐脂肪酸(C10-40)コレステロールエステルズ、分岐脂肪酸(C12-31)コレステリル

ヘキサ脂肪酸(C5-9)ジペンタ エリスリチルエステルズ、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル

ポリステアリン酸スクロース、ポリヒドロキシステアリン酸

マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル

ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル

ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸メチルヘプチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルヒドロキシエチル-β-アラニンNa、酪酸コレステリル、酪酸ジヒドロコレステリル

リシノレイン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル

レチノイン酸トコフェリル

シリコン(油性成分)

PCAジメチコン

カプリリルメチコン

シクロヘキサシロキサン、シクロペンタシロキサン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、ジメチコノール、ジメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、ジメチルポリシロキサン

テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、トリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸

ビスPEG-18メチルエーテルジメチルシラン、ビニルジメチコン、フェニルトリメチコン

ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン

エーテル(油性成分)

PPG-3ミリスチル

(グリセリン/オキシブチレン)コポリマーステアリル

ジカプリリルエーテル

ヒドロキシアルキル(C16-18)ヒドロキシダイマージリノレイルエーテル、ビスPEG-18メチルエーテルジメチルシラン、バチルアルコール、ポリメチルシルセスキオキサン

界面活性剤

界面活性剤について
化粧品は基本的に水性成分、油性成分、界面活性剤で構成されており、界面活性剤は主に乳化剤として水性成分と油性成分を混ぜ合わせる役割を担っています。

界面活性剤が水と油を混ぜることができる理由は、界面活性剤が水に馴染みやすい部分(親水基)と油に馴染みやすい部分(親油基)を持つ構造をしているためです。

乳化剤 画像
界面活性剤(ステアリン酸グリセリル)の構造

界面活性剤の親水基と親油基を簡略化した図は以下の通りです。

親水基 親油基界面活性剤はアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤に分類され、それぞれの特徴にあった化粧品に配合されています。

アニオン界面活性剤

アニオン界面活性剤は皮脂などの水では落ちない油汚れを落とすことを目的に洗浄成分としてシャンプー、洗顔料、ボディーソープなどに配合されています。

アニオン界面活性剤は水に溶けた時に親水基がマイナスにイオン化する界面活性剤です。

アニオン界面活性剤

親水基は水とくっつく性質、親油基は油とくっつく性質を持っています。

界面活性剤 原理

親油基が油汚れとくっつき肌からとっていきます。

ミセル

その後、上の図のように油汚れの周りにアニオン界面活性剤の親油基がくっつき、外側に親水基が向いているミセルの状態になります。

そこにシャワーで水をかけると親水基と水がくっついて油汚れが落ちる仕組みになっています。

カチオン界面活性剤

カチオン界面活性剤はトリートメントに配合されています。

カチオン界面活性剤は水に溶けた時に親水基がプラスにイオン化する界面活性剤です。

カチオン界面活性剤

髪はキューティクル、コルテックス、メデュラの3層からできています。

髪

髪の最も外側であるキューティクルの表面は18-MEA(18-メチルエイコサン酸)と呼ばれる脂質で覆われています。

健康な髪
健康な髪

18-MEAは髪の疎水化と髪を摩擦から保護する役割があります。

ダメージを受け18-MEAが失われると髪はマイナスに帯電し、親水化することで傷みやパサつきに繋がります。

傷んだ髪
傷んだ髪

トリートメントは親水基がプラスに帯電したカチオン界面活性剤が配合されていることで、マイナスに帯電した髪に吸着し髪を補修することができます。

両性界面活性剤

両性界面活性剤は主に乳化補助剤、洗浄補助剤、帯電防止剤として様々な化粧品に配合されています。

両性界面活性剤は酸性条件下では親水基がプラスにイオン化、中性付近では親水基がイオン化しない、アルカリ性条件下では親水基がマイナスにイオン化する性質を持つ界面活性剤です。

両性界面活性剤

そのため、酸性条件下ではカチオン界面活性剤の性質、中性付近では非イオン界面活性剤の性質、アルカリ性条件下ではアニオン界面活性剤の性質を持ちます。

非イオン界面活性剤

非イオン界面活性剤は主に乳化剤、洗浄補助剤、可溶化剤(水に溶けにくい物質を溶解する)目的として様々な化粧品に配合されています。

非イオン界面活性剤は水に溶けても親水基がイオン化しない界面活性剤です。

親水基 親油基

水に溶けても親水基がイオン化しないため、様々な成分と組み合わせて配合できる特徴があります。

また、親水基、親油基の種類を変えることにより、用途に合わせた様々な種類の乳化剤を作ることができます。

乳化には水の中に油が存在するO/W型と油の中に水が存在するW/O型があります。

乳化 油 水
O/W型
乳化 水 油
W/O型

一般的には親水性の乳化剤(界面活性剤)を使用するとO/W型、親油性の乳化剤(界面活性剤)を使用するとW/O型の化粧品になります。

O/W型の化粧品は乳液、W/O型の化粧品はウォータープルーフ化粧品などが挙げられます。

界面活性剤一覧

アニオン界面活性剤

アルキル(C12,13)硫酸TEA、イソステアリン酸K、イソステアリン酸Na、オリーブ油PEG-7カルボン酸Na、オレイン酸Na、オレフィン(14-16)スルホン酸Na

カリ石ケン素地、クエン酸ステアリン酸グリセリル、(クエン酸/乳酸/リノール酸/オレイン酸)グリセリル

ココイルアラニンTEA、ココイルイセチオン酸Na

ココイル加水分解ケラチンK、ココイル加水分解ケラチンK(羊毛)、ココイル加水分解コラーゲンK、ココイル加水分解ダイズタンパクK

ココイルグリシンK、ココイルグリシンNa

ココイルグルタミン酸K、ココイルグルタミン酸Na、ココイルグルタミン酸2Na、ココイルグルタミン酸TEA

ココイルサルコシンNa、ココイルメチルタウリンNa、ココイルメチルタウリンタウリンNa、ココイルリンゴアミノ酸Na

ステアリン酸K、ステアリン酸Na、ステアロイルグルタミン酸Na、ステアロイルグルタミン酸2Na、ステアロイルメチルタウリンNa、ステアロイルラクチレートNa、スルホコハク酸(C12-14)パレス-2Na、スルホコハク酸ラウレス2Na、石鹼

トリラウレス-4リン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸TEA、トリデセス-4カルボン酸Na

パルミチン酸K、パルミチン酸Na、パルミトイル加水分解コムギタンパクK、パーム核脂肪酸Na、パーム脂肪酸Na、パーム脂肪酸グルタミン酸Na

ミリスチン酸K、ミリスチン酸Na、ミリストイルグルタミン酸K、ミリストイルグルタミン酸Na、ミリストイルメチルタウリンNa

ヤシ脂肪酸K、ヤシ脂肪酸アルギニン、(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸Na

ラウラミノジ酢酸Na

ラウリルグリコール酢酸Na、ラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸アンモニウム

ラウリン酸K、ラウリン酸Na、ラウレス-4カルボン酸Na

ラウレス-6カルボン酸Na、ラウレス-6酢酸Na、ラウレス硫酸Na、ラウレス硫酸アンモニウム

ラウロイルアスパラギン酸Na、ラウロイル加水分解シルクNa、ラウロイルグルタミン酸Na、ラウロイルサルコシンNa、ラウロイルサルコシンTEA、ラウロイルメチルアラニンNa、ラウロイルメチルアラニンTEA、ラウロイルメチルタウリンNa、ラウロイルラクチレートNa

カチオン界面活性剤

イソアルキル(C10-40)アミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェート、塩化ヒドロキシプロピルトリモニウムデンプン

クオタニウム-18、クオタニウム-33、クオタニウム-80、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ココイルアルギニンエチルPCA

シリコーンクオタニウム-26、ジアルキル(C12-18)ジモニウムクロリド、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジココジモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリド、ジセチルジモニウムクロリド

ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアリルジヒドロキシプロピルジモニウムオリゴ糖、ステアルトリモニウムクロリド、ステアロキシプロピルジメチルアミン、セトリモニウムクロリド

パルミタミドプロピルトリモニウムクロリド

ヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド

ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ベヘニルPGトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトサルフェート、ベンザルコニウムクロリド

両性界面活性剤

アルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニンHCl、イソステアラミドプロピルベタイン

(カプリル/カプラミド)プロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ココアンホ酢酸Na、ココアンホプロピオン酸Na

水添レチシン、水添リゾレシチン

パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシエチルサルコシン

ミリスチルベタイン

ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン、ラウリルベタイン、ラウロアンホ酢酸Na

非イオン界面活性剤

(C12-20)アルキルグルコシド、PCAイソステアリン酸

PEG-2カプリリルアミン、PEG-2コカミン、PEG-5フィトステロール、PEG-7(カプリル/カプリン酸)グリセリズ、PEG-7グリセリルココエート、PEG-8(カプリル/カプリン酸)グリセリル、PEG-11コカミド、PEG-30グリセリルココエート、PEG-30フィトステロール、PEG-30ラノリン、PEG-10水添ヒマシ油、PEG-20水添ヒマシ油、PEG-40水添ヒマシ油、PEG-50水添ヒマシ油、PEG-60水添ヒマシ油、PEG-100水添ヒマシ油

PPG-2コカミド、PPG-3コカミド、PPG-4セテス-2、PPG-5セテス-20、PPG-6デシルテトラデセス-20、PPG-6デシルテトラデセス-30、PPG-13デシルテトラデセス-24、PPG-2-デセス-7、PPG-38ブテス-37

アプリコット核油ポリグリセリル-6エステルズ、アルガン油ポリグリセリル-6エステルズ

イソステアリン酸PEG-6、イソステアリン酸PEG-10、イソステアリン酸PEG-12、イソステアリン酸PEG-5グリセリル、イソステアリン酸PEG-8グリセリル、イソステアリン酸PEG-20グリセリル、イソステアリン酸PEG-30グリセリル、イソステアリン酸PEG-60グリセリル、イソステアリン酸PEG-50水添ヒマシ油、イソステアリン酸PG、イソステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸ソルビタン、イソセテス-10、イソセテス-20、イソセテス-25

オクチルドデセス-20、オリーブ油脂肪酸ソルビタン、オレイン酸グリセリル、オレイン酸ソルビタン、オレイン酸PEG-6ソルビタン、オレイン酸ポリグリセリル-2、オレイン酸ポリグリセリル-4、オレイン酸ポリグリセリル-5、オレイン酸ポリグリセリル-10、オレス-3、オレス-5、オレス-10

(カプリル酸/カプリン酸)PEG-6グリセリズ、カプリル酸グリセリル、カプリン酸ポリグリセリル-2、カプリン酸ポリグリセリル-3、カプリン酸ポリグリセリル-4、カプリン酸ポリグリセリル-6、コカミドDEA、コカミドMEA、コカミドメチルMEA、コレス-10、コレス-24

シア脂グリセレス-8エステルズ、親油型ステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸PEG-12、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-3、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10、ジオレイン酸PEG-120メチルグルコース、ジオレイン酸ポリグリセリル-6、ジオレイン酸ポリグリセリル-10、ジカプリン酸ポリグリセリル-6、ジステアリン酸PEG-150、ジステアリン酸PEG-190、ジステアリン酸ポリグリセリル-6、ジステアリン酸ポリグリセリル-10

ステアリン酸PEG-2、ステアリン酸PEG-5グリセリル、ステアリン酸PEG-8、ステアリン酸PEG-15グリセリル、ステアリン酸PEG-6ソルビタン、ステアリン酸PEG-25、ステアリン酸PEG-45、ステアリン酸PEG-55、ステアリン酸PEG-75、ステアリン酸PEG-100、ステアリン酸PEG-150、ステアリン酸PG、ステアリン酸POEソルビタン、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル(SE)、ステアリン酸スクロース、ステアリン酸ソルビタン、ステアリン酸ポリグリセリル-2、ステアリン酸ポリグリセリル-5、ステアリン酸ポリグリセリル-10、ステアレス-2、ステアレス-5、ステアレス-6、ステアレス-10、ステアレス-21

セスキイソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ポリグリセリル-2、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、セテアリルグルコシド、セテアレス-20、セテアレス-25、セテアレス-60ミリスチルグリコール、セテス-3、セテス-5、セテス-20、セテス-24

テトライソステアリン酸ソルベス-30、テトラオレイン酸POEソルビット、テトラオレイン酸ソルベス-30、テトラオレイン酸ソルベス-40、テトラオレイン酸ソルベス-60、テトラオレイン酸ポリグリセリル-2、デシルグルコシド

トリイソステアリン酸PEG-5グリセリル、トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル、トリイソステアリン酸PEG-50グリセリル、トリステアリン酸PEG-20グリセリル、トリイソステアリン酸PEG-120メチルグルコース、トリイソステアリン酸PEG-160ソルビタン、トリカプリル酸ポリグリセリル-6、トリセテアレス-4リン酸、トリデセス-6、トリラウリン酸ポリグリセリル-10

ババス油ポリグリセリル-6エステルズ、パルミチン酸グリセリル、パルミチン酸スクロース、パルミチン酸ソルビタン

ベヘネス-20、ベヘネス-30、ペンタオレイン酸ポリグリセリル-10、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10

ホホバワックスPEG-120、ポロキサマー184、ポリグリセリル-4ラウリルエーテル、ポリソルベート-20、ポリソルベート-40、ポリソルベート-60、ポリソルベート-80、ポリソルベート-85

ミリスチン酸ポリグリセリル-10

ヤシ油アルキルグルコシド、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル

ラウラミドDEA、ラウラミドMIPA、(ラウラミド/ミリスタミド)DEA

ラウリルグルコシド、ラウリルベタイン

ラウリン酸PEG-9グリセリル、ラウリン酸PEG-12、ラウリン酸PEG-80ソルビタン、ラウリン酸スクロース、ラウリン酸ソルビタン、ラウリン酸ポリグリセリル-2、ラウリン酸ポリグリセリル-10

ラウレス-4、ラウレス-7、ラウレス-12、ラウレス-21、ラウレス-23、ラウロアンホ酢酸Na、レシチン

医薬部外品有効成分

医薬部外品について
化粧品は人体に対する作用が緩和なもので肌を健やかに保つ目的で作られている製品です。

医薬部外品は有効成分が一定の濃度で配合されている製品であり、化粧品に比べて予防を目的として作られています。

医薬部外品は有効成分が規定量配合されており、厚生労働省に許可を得た製品であるため、パッケージに効果を明記できます。

化粧品は医薬部外品よりも効果を明記できる表現が決められています。

化粧品は全成分の表示が義務付けられており、配合率が1%より多い成分は配合量が多い順に記載されています。

医薬部外品は全成分表示が義務付けられておらず、自主基準で記載することができます。

医薬部外品有効成分一覧

美白

3-O-エチルアスコルビン酸、4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノール、4-n-ブチルレゾルシノール、4-メトキシサリチル酸カリウム塩、L-アスコルビン酸2-グルコシド、アスコルビン酸、アデノシン一リン酸二ナトリウム、アルブチン、エラグ酸、カモミラET、コウジ酸、デクスパンテノールW、テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビルEX、トラネキサム酸、トラネキサム酸セチル塩酸塩、ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)、プラセンタエキス、リノール酸S、リン酸 L-アスコルビルマグネシウム

抗炎症

ε-アミノカプロン酸、D-パントテニルアルコール、アラントイン、グリチルリチン酸アンモニウム、グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)、グリチルレチン酸ステアリル、デクスパンテノールW、トラネキサム酸、ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)、ヘパリン類似物質、レチノール

抗シワ

3-0-エチルアスコルビン酸、L-アスコルビン酸2-グルコシド、三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸ナトリウム、ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)、レチノール

抗酸化

酢酸DL-α-トコフェロール、酢酸トコフェロール、トコフェロール酢酸エステル、ピロクトンオラミン

殺菌

イオウ、イソプロピルメチルフェノール、感光素201号、サリチル酸、ヒノキチオール、ピロクトンオラミン

保湿

D-パントテニルアルコール、水溶性プラセンタ、ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)、ヘパリン類似物質、ライスパワーNo.11

ヘアケア成分

ヘアコンディショニング剤一覧

ヘアコンディショニング剤

アルファベット

γ-ドコサラクトン、PEG-30フィトステロール、(PEG-40/PPG-8メチルアミノプロピル/ヒドロキシプロピルジメチコン)コポリマー、PPG-3カプリリルエーテル、PPG-5フィトステロール、(PPG-12/SMDI)コポリマー

ア行

アルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニンHCl、アルギニン、イソステアロイル加水分解コラーゲン、イソステアロイル加水分解シルク、イヌリン、オリーブ脂肪酸エチル

カ行

加水分解ウールキューティクルタンパク、加水分解エンドウタンパク、加水分解カゼイン、加水分解ケラチン、加水分解ケラチン(カシミヤヤギ)、加水分解ケラチン(羊毛)、加水分解コムギタンパク、加水分解コメタンパク、加水分解コラーゲン、加水分解コラーゲンPGプロピルメチルシランジオール、加水分解コンキオリン、加水分解シルク、(加水分解シルク/PGプロピルメチルシランジオール)クロスポリマー、加水分解乳タンパク、加水分解ダイズタンパク、加水分解トウモロコシタンパク、加水分解ハチミツタンパク、カルボキシメチルアラニルジスルフィドケラチン(羊毛)

キトサンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、キノア種子エキス

クエン酸オクチルドデシルクロスポリマー、クエン酸(ベヘニル/オクチルドデシル/プロパンジオール)クロスポリマー、クオタニウム-18、クオタニウム-33、クランベアビシニカ種子油、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、グルコン酸ヒドロキシプロピルアンモニウム

ケラチン、ケラチン(羊毛)

サ行

シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、シリコーンクオタニウム-22、シルク、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)、(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシピロピル加水分解コラーゲン、(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解シルク、ジヒドロキシプロピルアルギニンHCl、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ジグルコシル没食子酸

ステアルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)

セテアラミドエチルジエトニウム加水分解コメタンパク、セテアラミドエチルジエトニウムサクシノイル加水分解エンドウタンパク、セラミドAG、セラミドAP、セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、ゼイン

タ行

ツベルアエスチブムエキス、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、トリ水添ロジン酸グリセリル、トルマリン

ハ行

パンテニルエチル、パンテノール

ヒドロキシプロピルキトサン、ヒドロキシプロピルグルコナミド、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチン(羽毛)、ヒマワリ種子エキス、(ビスイソブチルPEG-14/アモジメチコン)コポリマー、(ビスイソブチルPEG-15/アモジメチコン)コポリマー、ビスエチルイソステアリルイミダゾリンイソステアラミド

ヘマチン

ポリイミド-1、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-50、ポリクオタニウム-61、ポリクオタニウム-64、ポリクオタニウム-65、ポリクオタニウム-67、ポリクオタニウム-73、ポリクオタニウム-92、ポリクオタニウム-107、ポリシリコーン-9

マ行

(メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリル)コポリマー、(メチルビニルエーテル/マレイン酸)コポリマー、メドウフォーム-δ-ラクトン

ヤ行

ユズ果実エキス

ラ行

ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)、ラウリルベタイン、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、レブリン酸

日焼け止め成分

日焼け止め成分について
日焼け止めに使用されている紫外線防止成分には紫外線散乱剤紫外線吸収剤があります。

紫外線散乱剤には酸化チタンや酸化亜鉛などがあり、物理的に紫外線を反射する働きがあります。

紫外線吸収剤にはオキシベンゾンやパラメトキシケイ皮酸2オクチルなどがあり、紫外線を吸収し熱などの別のエネルギーに変換することで肌への影響を抑える働きがあります。

紫外線散乱剤は物理的に紫外線を反射するため肌に負担が少ないと考えられます。そのため、敏感肌用や子供用の日焼け止めによく見られます。

紫外線吸収剤は肌に塗った時に白浮きせず使用感が良いという特徴があります。

一方で、紫外線を吸収し化学反応で別のエネルギーに変換しているため、肌に負担がかかるということが考えられます。

実際の日焼け止めには紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の両方を組み合わせて作られているものがあります。

紫外線の種類

紫外線はUVA、UVB、UVCの3種類あります。

UVAは長波長紫外線(320~400nm)

UVBは中波長紫外線(280~320nm)

UVCは短波長紫外線(280nm以下)

波長が短いほどエネルギーが強く皮膚へのダメージが大きいです。一方、波長が長いほど皮膚内部への浸透率は高くなります。

UVCとUVBの一部はオゾン層に吸収されるため地表に届きません。一方、UVAはオゾン層に吸収されず地表に届きます。

UVAは波長が長いためエネルギーは弱いですが、皮膚内部への浸透率は高く、皮膚の真皮まで届きます。

そのため、真皮にある肌の弾力を保つエラスチン繊維やコラーゲン繊維を変性させ、シワの原因になります。地表に届いたUVBの一部はUVAより波長が短いため、真皮までは届かず主に表皮にダメージを与えます。

UVBはエネルギーが強いため細胞の遺伝子を傷つけ皮膚がんの原因になります。

日焼けで皮膚が赤く炎症を起こすのはUVBが原因であり、約8~12時間でピークに達し、炎症は数日間続きます。これはサンバーンと言い、サンバーンを繰り返すと皮膚がんの原因となります。

日焼けでメラニンが増加し皮膚が黒くなるのは主にUVAが原因です。紫外線が皮膚に当たると皮膚を守ろうとしてメラニンが増加するため、皮膚が黒くなります。生産されたメラニンは皮膚のターンオーバーにより排泄されますが排泄しきれないほどメラニンが増えるとシミの原因となります。

SPFとPAについて

SPFはSun Protection Facterの略でUVBの防止効果を表す数値です。

日焼けで皮膚が赤く炎症を起こすまでの時間を何倍に伸ばすかを表しています。

日本人の場合、真夏の晴れた日では約25分で皮膚が赤く炎症を起こします。

つまり、SPF20の日焼け止めを塗った場合、25分×20=500分(8時間20分)程度まで皮膚が赤く炎症を起こすのを防ぐことになります。

PAはProtection Grade of UVAの略でUVAの防止効果を表す数値です。

UVAにより皮膚が黒くなるのは、もともと皮膚にあるメラニンがUVAにより酸化して直ぐに黒くなる即時型黒化とメラニンが増加し数日後、皮膚が黒くなる遅延型黒化があります。

そして、PAは即時型黒化を起こすまでの時間を何倍に伸ばすかを表しています。PA+は2~4倍、PA++は4~8倍、PA+++は8~16倍効果があるとされています。

日焼け止め成分一覧

紫外線散乱剤

酸化亜鉛、酸化チタン、シリコン被覆酸化亜鉛(S)、低温焼成酸化Zn、微粒子酸化チタン、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール

紫外線吸収剤

2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル、2,4-ビス-[{4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ}-フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、4-tert-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタン、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン

エチルヘキシルトリアゾン、オクトクリレン

サリチル酸エチルヘキシル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル

テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、トリスエチルヘキシルオキシカルボニルアニリノトリアジン、ドロメトリゾールトリシロキサン

パラメトキシケイ皮酸オクチル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、ポリシリコーン-15

メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル

品質保持成分

品質保持成分一覧

防腐剤

アニス酸Na、安息香酸Na、エチルパラベン、塩化ベンザルコニウム、カプリル酸グリセリル、クロルフェネシン、グルコン酸亜鉛、グレープフルーツ種子エキス、サリチル酸Na、ソルビン酸、ソルビン酸K、デヒドロ酢酸、ヒドロキシアセトフェノン、フェノキシエタノール、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、ブチルパラベン、プロピルパラベン、ポリアミノプロピルビグアニド、メチルイソチアゾリノン、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルパラベン、レブリン酸Na

pH調整剤

AMP、TEA、アルギニン、安息香酸、コハク酸、コハク酸2Na、クエン酸、クエン酸Na、酢酸、サリチル酸、水酸化K、水酸化Na、炭酸水素Na、トロメタミン、乳酸、乳酸Na、ヒドロキシエチルピペラジンエタンスルホン酸、ラクトビオン酸、リンゴ酸、リン酸、リン酸K、リン酸2K、リン酸Na、リン酸2Na、リン酸水素二ナトリウム

酸化防止剤

BHT、アスコルビン酸、アスコルビン酸硫酸二ナトリウム、亜硫酸Na、グルコシルルチン、酢酸トコフェロール、チオ硫酸Na、テトラ(ジ-t-ブチルヒドロキシヒドロケイヒ酸)ペンタエリスリチル、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、トコフェルソラン、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、ヒドロキシアセトフェノン、ピロ亜硫酸Na、マロン酸ジエチルヘキシルシリンギリデン

キレート剤(金属イオンによる品質低下の防止成分)

EDTA-2Na、EDTA-3Na、EDTA-4Na、エチドロン酸、エチドロン酸4Na、エチレンジアミンジコハク酸3Na、グルコン酸Na、ディソディウム EDTA、トロポロン、ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、フィチン酸、フィチン酸Na、ペンテト酸5Na、メタリン酸Na

増粘剤

PEG-14M、(PEG-22/ドデシルグリコール)コポリマー、(PEG-240/デシルテトラデセス-20/HDI)コポリマー、PVP

(アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー

(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマー、(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマーK、(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマーNa、(アクリル酸グリセリル/アクリル酸)コポリマー、 (アクリル酸ジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン)コポリマー、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー

(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマーK、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30)クロスポリマーNa、(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)クロスポリマー、アクリレーツコポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアリル)コポリマー

(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/メタクリル酸ベヘネス-25)クロスポリマー、アルギン酸Na

(エチレン/プロピレン)コポリマー、(エチレン/プロピレン/スチレン)コポリマー、塩化Na

カラギーナン、カルボマー、カルボマーK、カルボマーNa、カルボマーTEA、カンテン、キサンタンガム、ケイ酸(Al/Mg)、ケイ酸(Na/Mg)、結晶セルロース、コーンスターチ

ジステアリン酸Al、ジステアルジモニウムヘクトライト、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチルアクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンNa)クロスポリマー、ジメチルシリル化シリカ、ジェランガム、スクレロチウムガム、ステアラルコニウムヘクトライト、ステアラルコニウムベントナイト、ステアロキシヒドロキシプロピルメチルセルロース、セルロースガム

タマリンドガム、デキストリン

(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン、パルミチン酸デキストリン

ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルグアーガム、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ビオサッカリドガム-1

(ブチレン/エチレン/スチレン)コポリマー、プルラン

(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、ベントナイト、ペクチン

ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸Na、ポリアクリレートクロスポリマー-11、ポリアクリロイルジメチルタウリンアンモニウム、ポリイソプレン、ポリウレタン-59、ポリプロピレン

(メチルビニルエーテル/マレイン酸)コポリマー

ローカストビーンガム

中和剤

TEA、アルギニン、水酸化K、水酸化Na、炭酸水素Na、トロメタミン

>化粧品人気ランキング

化粧品人気ランキング

シャンプー、トリートメント、洗顔料、クレンジング、クリーム、化粧水、美容液、乳液の人気ランキングです。

CTR IMG