スキンケア
シミ
シミの主な原因は紫外線とメラニンの過剰な蓄積です。
肌に紫外線が当たると肌が傷つくのを防ぐためにメラニンが生成されます。
メラニンが過剰に蓄積するとシミになります。
- シミの原因の詳細はこちら
- 紫外線が皮膚に当たり活性酸素が大量に生成されると細胞を酸化させ、サビつかせることで肌を傷つけます。
肌が傷つくことで紫外線が入り込んできます。
紫外線から肌を守るために表皮の大部分を占めるケラチノサイト(表皮を構成する細胞)がエンドセリンなどの情報伝達物質を分泌し、メラノサイト(メラニンを生成する細胞)を活性化することでメラニン生成を促します。
メラノサイトの中でチロシンというアミノ酸がチロシナーゼという酵素によって酸化されメラニンとなります。
チロシナーゼがチロシンを酸化しドーパという化合物になり、ドーパを酸化しドーパキノンという化合物になります。ドーパキノンは反応性が高いため自動的にメラニンになります。
メラノサイトで作られたメラニンがケラチノサイトに送られ過剰に蓄積するとシミになります。
シミの予防におすすめの化粧品:日焼け止め、美白美容液、美白化粧品
日焼け止めは紫外線対策、美白美容液、美白化粧品はメラニンの過剰な蓄積の予防に役立つ化粧品です。
- 日焼け止め、美白成分ついて詳しく知りたい方はこちら
-
シワ
シワには段階があり第一段階は小ジワ、第二段階は深いシワです。
第一段階の小ジワは主に表皮の乾燥が原因です。
第二段階の深いシワは真皮のコラーゲン繊維、エラスチン繊維、ヒアルロン酸が減少することが原因です。
肌のハリは主に真皮の線維芽細胞が産生するコラーゲン繊維、エラスチン繊維、ヒアルロン酸によって保たれています。
小ジワの予防におすすめの化粧品:化粧水、乳液、クリーム、美容液、保湿美容液
深いシワの予防におすすめの化粧品:エイジングケア美容液、エイジングケア化粧品
くすみ
くすみは肌の黄色みが増し、透明感や艶が失われ、肌が暗く見える現象です。
・乾燥による肌のキメの乱れ(肌の表面が凸凹になり光が乱反射することでつやが低下)
・肌の弾力低下によって生じる皮膚の凹凸による影
・メラニン色素の沈着
・肌のターンオーバーの遅れによって皮膚の角層が厚くなることによる透明感の低下
・血行不良による肌の赤みの低下
- 乾燥によるくすみの予防におすすめの化粧品
- 肌の弾力低下によるくすみの予防におすすめの化粧品
- メラニン色素の沈着によるくすみの予防におすすめの化粧品
ヘアケア
髪の傷み、パサつき
髪はキューティクル、コルテックス、メデュラの3層からできています。
髪の最も外側であるキューティクルの表面は18-MEA(18-メチルエイコサン酸)と呼ばれる脂質で覆われています。
18-MEAは髪の疎水化と髪を摩擦から保護する役割があります。
ダメージを受け18-MEAが失われると髪はマイナスに帯電し、親水化することで傷みやパサつきに繋がります。
トリートメントには水に溶けると親水基がプラスにイオン化するカチオン界面活性剤が配合されており、マイナスに帯電した髪にプラスに帯電したトリートメントが吸着することで髪を補修することができます。
髪の傷み、パサつきでお悩みの方におすすめの化粧品:トリートメント
くせ毛
髪は乾く途中で形が決まります。
そのため、髪が濡れている状態の時に癖がつかないようにして乾燥させることが重要になります。
髪が乾く途中で形が決まる理由として、髪は水に濡れると水素結合が切れてしまい乾燥すると再び結合が形成されることが挙げられます。
髪の大部分は最小単位であるアミノ酸が結合してできたポリペプチド鎖が4つの結合によって束になったケラチンタンパク質で構成されています。
水素結合は4つの結合の中で最も弱く、水によって簡単に結合が切れてしまうため髪の形に最も影響を与えます。
また、髪の形が決まる際に重要な水の影響の受けやすさは髪の約85%を占めるコルテックスの構造の違いに関係しています。
コルテックスはケラチンタンパク質の集合群です。
コルテックスにはオルトコルテックスとパラコルテックスの2種類があり、アミノ酸組成に違いがあります。
オルトコルテックスはパラコルテックスに比べて疎水性のアミノ酸であるシスチンが少ないので水の影響を受け、膨潤しやすい性質があります。
オルトコルテックスとパラコルテックスがバランス良く配列されていると水の影響を受け、膨潤した際に真円に近い状態で膨潤するためくせ毛になりにくいです。
一方、オルトコルテックスとパラコルテックスの配列に偏りがあると水分を含んで膨潤した際に、膨潤率が高い部分と低い部分が生じるためくせ毛に繋がります。
髪は水の影響によって形が決まってしまうため、水の影響を受けないために髪を疎水化する役割がある18-MEA(18-メチルエイコサン酸)や皮脂が重要になります。
皮脂は頭皮に広がった後、髪に移行します。
シャンプーの洗浄力や頻度を見直すことによって適度な皮脂量を保つことは、頭皮や髪の状態をよくする上で重要なことであり、髪の扱いやすさにもつながってきます。