手荒れの原因として空気の乾燥が挙げられますが、過剰な洗浄が手荒れの原因である場合が考えられます。今回は手荒れを引き起こす原因と対策について考えていきます。
手荒れを引き起こす原因と対策
手荒れの原因として手の過剰な洗浄が挙げられます。
手が荒れた際の対策としてハンドクリームを使用することが挙げられますが、手の過剰な洗浄を防ぐ方法を考えることも手荒れを予防する上で重要であると考えられます。
手を洗う際に使用するハンドソープの洗浄成分は石鹸である場合が多いですが、石鹸は弱アルカリ性であり肌が弱い人には刺激に繋がります。
洗浄成分がカルボン酸系やアミノ酸系のハンドソープを使用することで手荒れを防ぐことができるのではないでしょうか。
また、ハンドソープにはイソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウムのような殺菌作用のある有効成分が配合されており、肌が弱い人にとっては手荒れを引き起こす原因となります。
ハンドソープで手が荒れるという人は代わりにボディーソープで手を洗うことで手荒れを防ぐことができるのではないでしょうか。
ハンドソープとボディソープの違いと使い分けという記事で詳しく書いていますがボディーソープでも十分汚れを落とすことができます。
手の過剰な洗浄を引き起こす原因として食器用洗剤が挙げられます。
食器用洗剤に配合されている洗浄成分はアルキル硫酸エステルナトリウムやアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムなどのアニオン界面活性剤です。
アルキル硫酸エステルナトリウムはシャンプーやボディーソープではラウリル硫酸ナトリウムと表記されます。
アニオン界面活性剤の洗浄力の強さは硫酸系>スルホン酸系>石鹸系>カルボン酸系>アミノ酸系です。
ラウリル硫酸ナトリウムは硫酸系の界面活性剤であることから食器用洗剤は洗浄力が強いことがわかります。
また、食器用洗剤の界面活性剤の濃度は約40%とかなり高濃度なため、気付かないうちに手を過剰に洗浄している可能性が考えられます。
食器用洗剤の中にはアニオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤を配合することで洗浄力をマイルドにしている製品もありますが、それでもシャンプーやボディーソープに比べてかなり強力な洗浄力を持っています。
そのため、食器用洗剤を使用する際は手袋をつけることが手荒れを防止するために重要だと考えられます。
*手荒れ対策としてNALC薬用ミルクローションがおすすめです。肌のバリアを整え、肌の乾燥を防ぎます。