今回はヘアドルチェ プロショットカスタムトリートメントの全成分表示の見方について書いていきます。
プロショットカスタムトリートメントの全成分表示の見方
ヘアドルチェ プロショットカスタムトリートメントの全成分表示は以下の通りです。
水、ポリソルベート20、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチン(羊毛)、加水分解ケラチン、加水分解ケラチン(カシミヤヤギ)、セラミドNG、セラミドAG、セラミドNP、セラミドAP、セラミドEOP、アボカド油、アルギニン、グルタミン酸、PCA、PCA-Na、グリシン、アラニン、セリン、バリン、イソロイシン、トレオニン、プロリン、クオタニウム-33、アスパラギン酸、フェニルアラニン、ヒスチジン、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、PG、乳酸Na、コレステロール、ジステアリルジモニウムクロリド、イソプロパノール、ジココジモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、BG、ヒドロキシエチルセルロース、香料、オレンジ果皮油、フェノキシエタノール、エタノール、メチルパラベン
のマーカー:ヘアコンディショニング剤
のマーカー:保湿成分
のマーカー:油性成分(主にコーティング剤としての役割)
セラミドNG以下の成分は配合率1%以下の成分であると考えられます。
カチオン界面活性剤は のマーカーで示した成分です。
カチオン界面活性剤が配合されていることでマイナスに帯電した髪にトリートメントが吸着し、髪を補修することができます。
ヘアコンディショニング剤は のマーカーで示した成分です。
ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチン(羊毛):加熱により結合を形成し髪を保護します。
加水分解ケラチン、加水分解ケラチン(カシミヤヤギ):タンパク質に似た構造を持つ成分でダメージホールを補修することで髪を疎水化し髪の痛みを防止します。
セラミドNG、セラミドAG、セラミドNP、セラミドAP、セラミドEOP、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa:キューティクルを接着する役割があり、水分やタンパク質の流出を防ぎ髪を補修することができます。
化粧品で髪を補修するヘアケア方法という記事で詳しく書いていますが、髪を補修する方法として、キューティクルが剥がれるのを防止する方法があります。
キューティクルが剥がれるのを防止する方法としてCMC(細胞膜複合体)を補うことが挙げられます。
CMC(細胞膜複合体)はキューティクル同士やキューティクルとコルテックを接着することで、髪の水分やタンパク質を保持する役割があります。
セラミドNG、セラミドAG、セラミドNP、セラミドAP、セラミドEOP、ジラウロイルグルタミン酸リシンNaはCMC(細胞膜複合体)と似た機能を持つため、髪を補修することができます。
ダメージ補修成分(アミノ酸):アルギニン、グルタミン酸、グリシン、アラニン、セリン、バリン、イソロイシン、トレオニン、プロリン、アスパラギン酸、フェニルアラニン、ヒスチジン
毛髪の約80%はケラチンタンパク質でできています。
キューティクルが剥がれるとタンパク質が流出してしまいダメージホールと呼ばれる空洞ができてしまいます。
ダメージホールに水分が入り込むことで髪の水素結合が切れてしまい髪の痛みに繋がります。
タンパク質の構成成分はアミノ酸であり、アミノ酸補うことで髪を補修することができます。
クオタニウム-33:髪の疎水化と髪を摩擦から保護する役割があります。
洗い流さないトリートメントの成分による効果という記事で詳しく書いていますが、キューティクルは18-MEAと呼ばれる脂質でコーティングされています。
18-MEAは髪の疎水化と髪を摩擦から保護する役割があります。
ダメージを受け18-MEAが失われると髪が親水化し水素結合が切れることで髪の痛みに繋がります。
クオタニウム-33は18-MEAと似た機能を持つため、髪を補修することができます。
ヘアドルチェ プロショットカスタムトリートメントはヘアコンディショニング剤が多く配合されており、髪の補修効果がとても高いトリートメントだと考えられます。
保湿成分は のマーカーで示した成分です。
保湿成分が髪の水分と結合することで水分の流出を防ぎ、髪の乾燥を防止することができます。
油性成分は のマーカーで示した成分です。
油性成分は主にコーティング剤としての役割があります。
その他の成分の特徴は以下の通りです。
水:基剤
ポリソルベート20:乳化剤、可溶化剤
コレステロール:セラミドの安定化
イソプロパノール:溶剤
ヒドロキシエチルセルロース:増粘剤
オレンジ果皮油:香料
フェノキシエタノール:防腐剤
エタノール:溶剤
メチルパラベン:防腐剤