化粧品で髪を補修するヘアケア方法には髪の外側を補修する方法と髪の内側を補修する方法があると思います。今回はそれぞれの髪を補修する方法について考えていきたいと思います。
化粧品で髪を外側から補修する方法
化粧品で髪を外側から補修する方法としてトリートメントで髪をコーティングする方法、ヘアオイルで髪をコーティングする方法が挙げられます。
トリートメントで髪の外側を補修する仕組み
髪はキューティクル、コルテックス、メデュラの3層からできています。
髪の最も外側であるキューティクルの表面は18-MEA(18-メチルエイコサン酸)と呼ばれる脂質で覆われています。

18-MEAは髪の疎水化と髪を摩擦から保護する役割があります。
ダメージを受け18-MEAが失われると髪はマイナスに帯電し、親水化することで傷みに繋がります。

トリートメントには水に溶けると親水基がプラスにイオン化するカチオン界面活性剤が配合されており、マイナスに帯電した髪にプラスに帯電したトリートメントが吸着することで髪を補修することができます。
トリートメントで髪をコーティングする方法
髪が痛む原因としてキューティクルが剝がれてしまうことが挙げられます。
キューティクルが剥がれると髪内部の水分やタンパク質が流出しやすくなり髪が痛む原因となります。
トリートメントにはシリコンやカチオン化ポリマーといったコーティング成分が配合されており、傷んでマイナスに帯電した髪にプラスに帯電したトリートメントが吸着することで髪をコーティングすることができます。
髪をコーティングすることでキューティクルが髪の摩擦によって剥がれるのを軽減することができます。
髪をコーティングする成分として、ジメチコン、メドウフォーム-δ-ラクトン、γ-ドコサラクトン、クオタニウム-33、クオタニウム-18などが挙げられます。
ヘアオイルで髪をコーティングする方法
ヘアオイルは椿油やアルガンオイルなどの油性成分が主な成分です。
ヘアオイルは髪をオイルでコーティングすることで水分を保持するエモリエント効果があります。
また、髪をまとまりやすくする役割、髪の摩擦によるダメージを軽減する役割、ドライヤの熱から髪を守る役割などがあります。
化粧品で髪を内側から補修する方法
化粧品で髪を内側から補修する方法としてトリートメントでキューティクルが剥がれるのを防止する方法、トリートメントでダメージホールを補修する方法が挙げられます。
トリートメントでキューティクルが剥がれるのを防止する方法
トリートメントでキューティクルが剥がれるのを防止する方法として、キューティクル同士やキューティクルとコルテックスを接着しているCMC(細胞膜複合体)を補う方法が挙げられます。

CMC(細胞膜複合体)はキューティクルが剝がれるのを防止する役割、水分やタンパク質を保持する役割があり、CMCに似た機能を持つ成分を補うことで髪を内側から補修することができると考えられます。
CMCを補う成分として、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ポリオクタニウムー51、セラミドNP、セラミドAP、セラミドNGなどが挙げられます。
トリートメントでダメージホールを補修する方法
髪の主成分はケラチンというタンパク質です。キューティクルが剥がれるとタンパク質が流出してしまいダメージホールと呼ばれる空洞ができてしまいます。
ダメージホールに水分が入り込むことで髪の水素結合が切れてしまい髪の痛みに繋がります。
トリートメントにはタンパク質に似た構造を持つ成分が配合されており、CMC(細胞膜複合体)を通って髪に浸透することでダメージホールを補修することができると考えられます。
ダメージホールを補修する成分として、加水分解ケラチン、加水分解シルク、パンテノール、ヘマチンなどが挙げられます。
また、髪を補修するとともに髪を極力痛めないよう心掛けることも重要だと考えられます。
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