今回はパワートリートメントマスクの全成分表示の見方について書いていきます。
パワートリートメントマスクの全成分表示の見方
パワートリートメントマスクの全成分表示は以下の通りです。
水、ステアリルアルコール、ソルビトール、ベヘントリモニウムクロリド、ジメチコン、アルガニアスピノサ核油、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)、加水分解ケラチン(カシミヤヤギ)、(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)、ケラチン、セラミドNG、セラミドAG、セラミドNP、セラミドAP、セラミドEOP、加水分解シルク、加水分解コラーゲン、加水分解乳タンパク、加水分解卵殻膜、ポリクオタニウム-61、ジステアリルジモニウムクロリド、クオタニウム-33、コレステロール、ヒドロキシエチルセルロース、アルギニン、グルタミン酸、PG、BG、グリセリン、エタノール、イソプロパノール、カラメル、フェノキシエタノール、香料
のマーカー:ヘアコンディショニング剤
のマーカー:コーティング剤
のマーカー:保湿成分
のマーカー:油性成分(主にコーティング剤としての役割)
ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)以下の成分は配合率1%以下の成分であると考えられます。
カチオン界面活性剤は のマーカーで示した成分です。
カチオン界面活性剤が配合されていることでマイナスに帯電した髪にトリートメントが吸着し、髪を補修することができます。
ヘアコンディショニング剤は のマーカーで示した成分です。
ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)、加水分解ケラチン(カシミヤヤギ)、ケラチン、加水分解シルク:タンパク質に似た構造を持つ成分でダメージホールを補修することで髪を疎水化し髪の痛みを防止します。
(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛):加熱により毛髪表面に被膜を形成することで毛髪を保護
セラミドNG、セラミドAG、セラミドNP、セラミドAP、セラミドEOP、加水分解乳タンパクはキューティクルを接着する役割があり、水分やタンパク質の流出を防ぎ髪を補修することができます。
化粧品で髪を補修するヘアケア方法という記事で詳しく書いていますが、髪を補修する方法として、キューティクルが剥がれるのを防止する方法があります。
キューティクルが剥がれるのを防止する方法としてCMC(細胞膜複合体)を補うことが挙げられます。
CMC(細胞膜複合体)はキューティクル同士やキューティクルとコルテックを接着することで、髪の水分やタンパク質を保持する役割があります。
セラミドNG、セラミドAG、セラミドNP、セラミドAP、セラミドEOP、加水分解乳タンパクはCMC(細胞膜複合体)と似た機能を持つため、髪を補修することができます。
ポリクオタニウム-61:毛髪を疎水化し、髪を補修します。
クオタニウム-33:髪の疎水化と髪を摩擦から保護する役割があります。
洗い流さないトリートメントの成分による効果という記事で詳しく書いていますが、キューティクルは18-MEAと呼ばれる脂質でコーティングされています。
18-MEAは髪の疎水化と髪を摩擦から保護する役割があります。
ダメージを受け18-MEAが失われると髪が親水化し水素結合が切れることで髪の痛みに繋がります。
クオタニウム-33は18-MEAと似た機能を持つため、髪を補修することができます。
パワートリートメントマスクはヘアコンディショニング剤が多く配合されており、髪の補修効果が高いトリートメントだと考えられます。
コーティング剤は のマーカーで示した成分です。
シリコンによって髪がコーティングされることにより、髪の摩擦によるダメージが軽減されたり、髪が艶のある質感に仕上がります。
保湿成分は のマーカーで示した成分です。
保湿成分が髪の水分と結合することで水分の流出を防ぎ、髪の乾燥を防止することができます。
油性成分は のマーカーで示した成分です。
油性成分は主にコーティング剤としての役割があります。
その他の成分の特徴は以下の通りです。
水:基剤
コレステロール:セラミドの安定化
ヒドロキシエチルセルロース:増粘剤
アルギニン:pH調整剤、中和剤
エタノール、イソプロパノール:溶剤
カラメル:着色剤
フェノキシエタノール:防腐剤