今回はモイスチャライジングセラムの全成分表示の見方について書いていきます。
モイスチャライジングセラムの全成分表示の見方
モイスチャライジングセラムの全成分表示は以下の通りです。
水、グリセリン、ラベンダー花水、BG、1,2-ヘキサンジオール、セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAG、セラミドAP、フィトスフィンゴシン、コレステロール、フィトステロールズ、ヒアルロン酸Na、PCA-Na、セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、アルギニン、トレオニン、プロリン、タウリン、ロイシン、バリン、イソロイシン、チロシン、フェニルアラニン、アスパラギン酸Na、リシンHCl、ヒスチジンHCl、イノシン酸2Na、グアニル酸2Na、アラントイン、スクワラン、ホホバ種子油、メドウフォーム油、シア脂、アロエベラ葉エキス、クズ根エキス、クロレラエキス、ローマカミツレ花エキス、トウキンセンカ花エキス、ヤグルマギク花エキス、カミツレ花エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、フユボダイジュ花エキス、ベヘニルアルコール、水酸化K、キサンタンガム、カルボマー、水添レシチン、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10、ラウロイルラクチレートNa、ステアロイルラクチレートNa、ラベンダー油、エチルヘキシルグリセリン、フェノキシエタノール
のマーカー:保湿成分
のマーカー:油性成分
のマーカーで示した成分は配合率1%以下であると考えられます。
保湿成分は のマーカーで示した成分です。
スキンケアで重要な保湿成分の効果という記事で詳しく書いていますが、皮膚の水分量は基本的に皮脂、NMF(天然保湿因子)、細胞間脂質によって一定に保たれています。
皮膚の水分量の約80%は細胞間脂質であるセラミドが維持しています。
セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAG、セラミドAPはヒト型セラミドです。
ヒト型セラミドは人の肌に存在するセラミドと同じものであるため、最も効果的にセラミドを補うことができます。
また、セラミドなどの細胞間脂質は規則正しく並ぶことで肌を外部刺激から守るバリア機能があります。
モイスチャライジングセラムはセラミドを多く配合しているため、肌荒れ防止に役立つ美容液だと考えられます。
ヒアルロン酸Naは親水基(-OH基)を多く持っており、水(H2O)を抱え込むことができるため高い保湿力があります。
NMF(天然保湿因子)は皮膚の水分量の約17~18%を維持しています。
PCA-NaはNMF(天然保湿因子)の12%を占める成分です。
NMF(天然保湿因子)の約40%はアミノ酸類が占めています。
アミノ酸類:セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、アルギニン、トレオニン、プロリン、タウリン、ロイシン、バリン、イソロイシン、チロシン、フェニルアラニン、アスパラギン酸Na、リシンHCl、ヒスチジンHCl、イノシン酸2Na、グアニル酸2Na
モイスチャライジングセラムはセラミド、NMF(天然保湿因子)、その他保湿成分を多く配合しており、かなり保湿効果の高い美容液だと考えられます。
油性成分は のマーカーで示した成分です。
油性成分は主にエモリエント剤としての働きがあります。
エモリエント剤は油性成分が肌をコーティングすることで水分の蒸発を防ぐ働きがあります。
コレステロール:エモリエント剤、セラミドの安定化剤
フィトステロールズ:エモリエント剤、セラミドの安定化剤
スクワラン(炭化水素):エモリエント剤、感触改良剤
ホホバ種子油(ロウ):エモリエント剤
メドウフォーム油(油脂):エモリエント剤、感触改良剤
シア脂(油脂):エモリエント剤、皮膚保護剤、保湿剤
ベヘニルアルコール(高級アルコール):乳化補助剤、感触改良剤
ラベンダー油:香料