今回はエクスボーテ 薬用オルリッチの全成分表示の見方について書いていきます。
薬用オルリッチの全成分表示の見方
エクスボーテ 薬用オルリッチの全成分表示は以下の通りです。
3-O-エチルアスコルビン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、酢酸DL-α-トコフェロール、パラオ白泥抽出物、ヒナギク花エキス、油溶性甘草エキス(2)、マロニエエキス、ツボクサエキス、エクトイン、酵母エキス(1)、コラーゲン・トリペプチドF、パルミチン酸レチノール、水溶性コラーゲン(F)、スクワラン、オリブ油、ホホバ油、1,3-ブチレングリコール、濃グリセリン、1,2-ペンタンジオール、ベヘニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、メチルポリシロキサン、ジプロピレングリコール、アルギン酸ナトリウム、ペンタステアリン酸デカグリセリル、ヒドロキシステアリルフィトスフィンゴシン、水素添加大豆リン脂質、ステアロイル乳酸ナトリウム、ジステアリン酸ポリグリセリル、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル・フィトステリル)、カルボキシビニルポリマー、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロース、クエン酸、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、セトステアリルアルコール、フェノキシエタノール
医薬部外品(美白)、医薬部外品(抗シワ)、医薬部外品(抗炎症)、医薬部外品(抗酸化)
のマーカー:有効成分
のマーカー:保湿成分
のマーカー:油性成分
エクスボーテ 薬用オルリッチは医薬部外品であるため、化粧品と違い全成分が配合量の多い順に記載されていません。
そのため、配合量の多い成分と配合量1%以下の成分を判断するのは難しいです。
一方で、エクスボーテ 薬用オルリッチは医薬部外品であるため有効成分が一定量配合されていることが保証されています。
有効成分は のマーカーで示した成分です。
有効成分の特徴は以下の通りです。
3-O-エチルアスコルビン酸:メラニンを還元することによってメラニン生成の過程の前の物質に戻す効果があります。抗老化(コラーゲン産生促進)
美白成分の効果とシミの予防という記事で詳しく書いていますが、紫外線から肌を守るために表皮の大部分を占めるケラチノサイトが情報伝達物質を分泌することで、メラノサイト(メラニン細胞)を活性化しメラニン生成を促します。
メラノサイトで作られたメラニンがケラチノサイトに送られ過剰に蓄積するとシミになります。
メラノサイト(メラニン細胞)の中でチロシンというアミノ酸がチロシナーゼという酵素によって、チロシン➡ドーパ➡ドーパキノン➡メラニンという順で酸化されメラニンとなります。
3-O-エチルアスコルビン酸はドーパキノンをドーパに還元することでメラニン生成を抑制します。
また、メラニンは黒化メラニンと淡色メラニンがあり、3-O-エチルアスコルビン酸は黒化メラニンを淡色メラニンに還元することでシミを薄くする働きがあります。
グリチルリチン酸ジカリウム:抗炎症作用
酢酸DL-α-トコフェロール:血行促進、抗酸化作用
エイジングケアによる肌トラブルの予防という記事で詳しく書いていますが、肌が酸化すると本来の機能を失い肌トラブルの原因となります。
細胞膜はリン脂質によって構成されており、リン脂質はリン酸と脂肪酸でできています。
そのため、反応性の高い活性酸素によって肌が酸化されるとリン脂質の脂肪酸が酸化されて過酸化脂質となり細胞膜が破壊されてしまうことで肌荒れに繋がります。
酢酸DL-α-トコフェロールは脂肪酸の酸化を防ぎ、過酸化脂質を抑制することで肌荒れを防止します。
油性成分は のマーカーで示した成分です。
油性成分は主にエモリエント剤としての働きがあります。
エモリエント剤は油性成分が肌をコーティングすることで水分の蒸発を防ぐ効果があります。
その他の成分の特徴は以下の通りです。
パラオ白泥抽出物:美白、保湿、抗老化(線維芽細胞の活性化、コラーゲン産生促進)
ヒナギク花エキス:美白(メラニンの生成抑制)
油溶性甘草エキス(2):美白(メラニンの生成抑制)
マロニエエキス:抗炎症
ツボクサエキス:皮膚修復、鎮静作用、抗老化(コラーゲン産生促進)、美白
ポリアクリル酸ナトリウム:粘度調整剤
アルギン酸ナトリウム:増粘剤
ペンタステアリン酸デカグリセリル:乳化剤
水素添加大豆リン脂質、ステアロイル乳酸ナトリウム、ジステアリン酸ポリグリセリル:乳化剤
カルボキシビニルポリマー、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロース:増粘剤
クエン酸:pH調整剤
2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール:pH調整剤
フェノキシエタノール:防腐剤