脂質 糖質

痩せるために知っておくべき脂質と糖質の代謝

痩せたいと思っている一方で、太る仕組みを知らないという人は結構いるのではないでしょうか。太る仕組みを理解することは痩せるために重要だと考えられます。今回は痩せるために知っておくべき脂質と糖質の代謝について考えていきます。

脂質と糖質の代謝と太る仕組み

太る仕組みとして、脂質と糖質の代謝の過程で中性脂肪が脂肪細胞に吸収され体脂肪として貯蔵されることが挙げられます。

脂肪細胞は飢餓に備えて中性脂肪を体脂肪として吸収する働きがあります。

私たちはブドウ糖を代謝する過程で生命維持に必要なATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーを発生させています。

全身にエネルギーを供給するためにブドウ糖は血液中に含まれています。

中性脂肪はグリセロール+脂肪酸でできており、飢餓状態に陥り血液中のブドウ糖が減少した時、新糖生という反応によりアミノ酸とグリセロールからブドウ糖が作られる仕組みになっているため、中性脂肪は体脂肪として貯蔵されています。

代謝には新陳代謝と基礎代謝があります。

新陳代謝は外から取り入れた物質を分解、合成することで生命維持に必要なエネルギーや物質を生み出す働きです。

基礎代謝は生命維持に必要な最低限のエネルギー量のことです。

基礎代謝が低いと摂取エネルギーに対して消費エネルギーが下回るため太る原因となります。

基礎代謝は年齢とともに減少していくため、同じ量を食べていても年齢を重ねるごとに太りやすくなります。

太る原因として基礎代謝がよく挙げられますが、新陳代謝もまた太る原因となります。

脂質の新陳代謝と太る仕組み

脂質は主にリン脂質、コレステロール、中性脂肪で構成されています。

リン脂質は細胞膜の材料になります。

コレステロールは細胞膜、胆汁酸、ホルモンの材料になります。

中性脂肪はエネルギー源として体脂肪になります。

脂質で太る理由として、脂質に中性脂肪が含まれており脂肪細胞によって体脂肪として貯蔵されることが挙げられます。

糖質の新陳代謝と太る仕組み

糖質は消化吸収されブドウ糖に分解された後、血液中に放出され各細胞に運ばれてエネルギーとして利用されます。

糖質を過剰に摂取し血液中のブドウ糖が増え血糖値が上昇すると血糖値の上昇を抑えるために膵臓からインスリンが分泌されます。

余ったブドウ糖はグリコーゲンに変換されインスリンによって肝臓や筋肉の細胞に貯蔵されます。

グリコーゲンはブドウ糖が多数繋がった多糖類です。

細胞には受容体と呼ばれる情報を受け取り伝える役割を持つタンパク質があり、インスリン受容体にインスリンが結合することで肝臓や筋肉の細胞にグリコーゲンを取り込むことができます。

一方で、グリコーゲンとして肝臓や筋肉の細胞に貯蔵できるブドウ糖の量には限界があるため、さらに余ったブドウ糖は中性脂肪に変換されインスリンによって脂肪細胞に貯蔵されます。

さらに余ったブドウ糖は解糖系というブドウ糖からエネルギーを発生させる代謝経路の中でグリセロールに変換されます。

ブドウ糖から変換されたグリセロールは体内の脂肪酸と結合することで中性脂肪となり脂肪細胞に貯蔵されます。

糖質で太る理由として、糖質の過剰摂取により血液中の余ったブドウ糖が中性脂肪に変換されインスリンによって脂肪細胞に貯蔵されることが挙げられます。

脂肪が落ちにくい理由として、脂肪細胞に貯蔵されている中性脂肪がエネルギーに変換される順番が遅いことが挙げられます。

血液中のブドウ糖が減少した場合、まず肝臓や筋肉の細胞に貯蔵されているグリコーゲンがブドウ糖に変換されエネルギーとして使用されます。

肝臓や筋肉の細胞に貯蔵されているグリコーゲンが無くなった場合、脂肪細胞に貯蔵されている中性脂肪がグルコースに変換されエネルギーとして使用されます。

痩せる方法

痩せる方法として、有酸素運動、睡眠、脂質と糖質の過剰摂取を防ぐこと、水分補給などが挙げられます。

有酸素運動は脂肪酸と酸素をエネルギー源としており、有酸素運動によって血液中の脂肪酸が不足した場合、脂肪細胞の中性脂肪が脂肪酸に分解されエネルギーとして使用されます。

中性脂肪を分解しやすい有酸素運動としてウォーキングが挙げられます。

また、有酸素運動をすると中性脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解する作用のある成長ホルモンが分泌されるため痩せることに繋がります。

成長ホルモンは睡眠中に分泌量が高まるため、睡眠をしっかりとることも痩せることに繋がります。

脂肪細胞に貯蔵されている中性脂肪が使用される順番は遅いため、脂肪は落ちにくいです。

そのため、脂質と糖質の過剰摂取を防ぐことで中性脂肪が貯まらないようにすることが痩せる上で重要だと考えられます。

また、水分補給をすることで血液中のブドウ糖の濃度が低下し血糖値の上昇を防ぐことができます。

血糖値の上昇を防ぐことができればインスリンによって中性脂肪が脂肪細胞に貯蔵されることを防ぐことができます。

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