皮膚のかゆみを感じるとつい掻いてしまうといった経験があると思います。皮膚のかゆみの原因や対策、かゆいところをつい掻いてしまう理由などについて考えていきます。
皮膚のかゆみは防御反応
皮膚には異物をかゆみとして認識し取り除く防御反応があり、かゆいところを掻いてしまうのは体を守るための防御反応であるためだと考えられます。
また、かゆいところを掻くと気持ちいいと感じるのは掻くという行動に対してドーパミンが分泌されるためであり、ドーパミンが分泌されることで掻くことが辞めれなくなることが考えられます。
皮膚のかゆみは内臓疾患や心の状態を知らせるサインになります。
高血糖の状態が続くとかゆみを生じたり、免疫機能が低下すると感染症を発症しやすくなります。
ストレスにさらされると交感神経が働き血圧や心拍数が上昇し、その状態が続くと自律神経が乱れかゆみにつながります。
かゆみのメカニズム
刺激によって肥満細胞にIgE抗体やサイトカインなどが作用しヒスタミンが放出されることでかゆみを生じます。
皮膚を掻くと、皮膚のバリアの損傷、サイトカインの放出による炎症反応、軸索反射によるかゆみの広がりなどによりさらに皮膚のかゆみが生じます。
皮膚のかゆみの対策
掻くことにより皮膚のかゆみの悪循環を招くため、掻かないことを意識することが重要だと考えられます。
ストレスによる自律神経の乱れや免疫力の低下がかゆみに繋がるため、ストレスを感じるとつい掻いてしまうことがあります。
そのため、ストレスを軽減することや、ストレスを感じた際に掻いてしまわないよう気を付けることでかゆみを軽減できると考えられます。