ジェルクリームは普通のクリームに比べて水分を補うのに適しています。今回はジェルクリームとクリームの違いについて書いていきます。
ジェルクリームとクリームの違い
ジェルクリームとクリームの違いは水性成分と油性成分の配合率です。
ジェルクリームは油性成分より水性成分の方が多く配合されており、普通のクリームは水性成分より油性成分の方が多く配合されています。
クリームには保湿成分と油性成分が配合されているため、保湿効果とエモリエント効果があります。
保湿効果は保湿成分が肌の水分と結合することで水分の蒸発を防ぐ効果です。
エモリエント効果は油性成分が肌をコーティングすることで水分の蒸発を防ぐ効果です。
普通のクリームは水性成分に比べて油性成分が多く配合されているため、油分を補うのに適しています。
普通のクリームの全成分表示は以下の通りです。
水、グリセリン、BG、セタノール、エチルヘキサン酸セチル、ステアリン酸、オリブ油、ミネラルオイル、シア脂、ベヘニルアルコール、ヒアルロン酸Na、アロエベラ葉エキス、ステアリン酸ソルビタン、EDTA-2Na、メチルパラベン、フェノキシエタノール
ジェルクリームは油性成分に比べて水性成分が多く配合されているため、水分を補うのに適しています。
ジェルクリームの全成分表示は以下の通りです。
水、BG、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、DPG、スクワラン、ジメチコン、ステアリン酸グリセリル、ヒアルロン酸Na、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAP、水溶性コラーゲン、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、カルボマー、水酸化K、EDTA-2Na、フェノキシエタノール、メチルパラベン
水性成分は のマーカーで示した成分です。
油性成分は のマーカーで示した成分です。
ジェルクリームは普通のクリームに比べて水性成分が多く配合されているため、油分を少し補い、水分を多く補いたいという人に適した化粧品だと考えられます。
通常、水性成分が多く、油性成分が少ないとクリームではなく乳液になります。
ジェルクリームは水性成分が多く、油性成分が少ないのに乳液ではなくクリーム状である理由として、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーを配合していることが挙げられます。
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーは高分子乳化剤であり、水酸化Kとの中和反応によって水和ゲルを形成することで、乳液のように油性成分が少なくてもクリーム状にすることができます。
水分より油分を多く補いたい人は普通のクリーム、油分より水分を多く補いたい人はジェルクリームが適していると考えられます。