今回はイプサ ME 8の全成分表示の見方について書いていきます。
イプサ ME 8の全成分表示の見方
イプサ ME 8の全成分表示は以下の通りです。
トラネキサム酸、グリチルリチン酸ジカリウム、精製水、濃グリセリン、1,3-ブチレングリコール、α-オレフィンオリゴマー、ワセリン、ジプロピレングリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、硬化油、ポリエチレングリコール20000、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、無水ケイ酸、ベヘニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル、バチルアルコール、水酸化カリウム、クインスシードエキス、エデト酸二ナトリウム、エタノール、ピロ亜硫酸ナトリウム、無水エタノール、酵母エキス(3)、ゴマ油、ローズヒップ油、ヒオウギ抽出液、マロニエエキス、ケイ皮エキス、フェノキシエタノール
のマーカー:有効成分
のマーカー:保湿成分
のマーカー:油性成分
イプサ ME 8は医薬部外品であるため、化粧品と違い全成分が配合量の多い順に記載されていません。
そのため、配合量の多い成分と配合量1%以下の成分を判断するのは難しいです。
一方で、イプサ ME 8は医薬部外品であるため有効成分が一定量配合されていることが保証されています。
有効成分は のマーカーで示した成分です。
トラネキサム酸:肌荒れを促進するプラスミンというタンパク質分解酵素の生成を抑制する働きがあります。
グリチルリチン酸ジカリウム:抗炎症作用
イプサ ME 8は肌荒れ、ニキビ、かゆみでお悩みの方に適した化粧水だと考えられます。
また、イプサ ME 8はシミを予防するのに適した化粧水だと考えられます。
美白成分の効果とシミの予防という記事で詳しく書いていますが、紫外線から肌を守るために表皮の大部分を占めるケラチノサイトが情報伝達物質を分泌することで、メラノサイト(メラニン細胞)を活性化しメラニン生成を促します。
メラノサイトで作られたメラニンがケラチノサイトに送られ過剰に蓄積するとシミになります。
トラネキサム酸はメラニン生成を促す情報伝達物質であるプロスタグランジンの発生を抑制しメラニン生成を阻害する美白効果があります。
また、グリチルリチン酸ジカリウムは抗炎症作用を持つため、紫外線によって引き起こされる炎症を抑制する働きがあり、日焼け後のアフターケアとして使用することでシミを最小限に抑えることができると考えられます。
油性成分は のマーカーで示した成分です。
油性成分は主にエモリエント剤としての働きがあります。
エモリエント剤は油性成分が肌をコーティングすることで水分の蒸発を防ぐ効果があります。
その他の成分の特徴は以下の通りです。
精製水:基剤
ポリエチレングリコール20000:乳化補助剤、増粘剤
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油:乳化剤、可溶化剤
無水ケイ酸:ソフトフォーカス効果(光散乱効果によってシワや毛穴を目立たなくする)
カルボキシビニルポリマー:増粘剤
水酸化カリウム:pH調整剤
エデト酸二ナトリウム:キレート剤(金属イオンによる品質低下の防止)
エタノール:溶剤
ピロ亜硫酸ナトリウム:酸化防止剤
無水エタノール:溶剤
フェノキシエタノール:防腐剤