今回はウォッシャブルコールドクリームの全成分表示の見方について書いていきます。
ウォッシャブルコールドクリームの全成分表示の見方
ウォッシャブルコールドクリームの全成分表示は以下の通りです。
ミネラルオイル(35.00%)、水、エチルヘキサン酸セチル(10.00%)、ワセリン(10.00%)、ポリソルベート60(6.57%)、PG(5.17%)、ステアリルアルコール(3.00%)、 ステアリン酸(2.00%)、ペンタオレイン酸ポリグリセリル-10(0.93%)、メチルパラベン(0.13%)、水酸化K(0.10%)、プロピルパラベン(0.07%)、トコフェロール(0.04%)、ダイズ油(0.02%)、Bht(適量)
のマーカー:溶剤型の洗浄成分
のマーカー:界面活性剤型の洗浄成分
のマーカー:洗浄補助剤
のマーカーで示した成分は配合率1%以下であると考えられます。
クレンジングには溶剤型と界面活性剤型があります。
溶剤型は油で化粧(油性成分)を落とす仕組みです。
界面活性剤型は界面活性剤で化粧(油性成分)を落とす仕組みです。
ウォッシャブルコールドクリームは溶剤型と界面活性剤型の両方の機能を持つクレンジング料だと考えられます。
クレンジング料には、オイル系、クリーム系、ミルク系、リキッド・ジェル系、ローション系などがあり、洗浄力、摩擦力に違いがあります。
クレンジング料の洗浄力はオイル系>クリーム系>ミルク系、リキッド・ジェル系>ローション系です。
ウォッシャブルコールドクリームはクリーム系のクレンジング料であり、洗浄力や摩擦力のバランスが良く比較的肌に優しいクレンジング料だと考えられます。
溶剤型の洗浄成分は のマーカーで示した成分です。
同じもの同士は良く混ざる性質があるため、油で化粧(油性成分)を落とすことができます。
クレンジングに使用される油性成分として、炭化水素、シリコン、エステル、油脂、高級アルコール、高級脂肪酸などが挙げられます。
洗浄力の強さは炭化水素>シリコン>エステル>油脂>高級アルコール>高級脂肪酸です。
ミネラルオイル:炭化水素
エチルヘキサン酸セチル:エステル
ワセリン:炭化水素
ステアリルアルコール:高級アルコール
界面活性剤型の洗浄成分は のマーカーで示した成分です。
高級脂肪酸(ステアリン酸)と水酸化Kの中和反応によってアニオン界面活性剤である石鹸が作られます。
ウォッシャブルコールドクリームは溶剤型と界面活性剤型の両方の機能を持つクリーム系クレンジング料であり、配合率の高い油性成分が炭化水素、エステル、高級アルコールであることから、洗浄力は比較的強いと考えられます。
洗浄補助剤は のマーカーで示した成分です。
洗浄補助剤は油で化粧(油性成分)を浮かせた後、水で流す際に水と油を混ぜて洗い流すために配合されています。
その他の成分の特徴は以下の通りです。
水:基剤
PG:保湿剤
メチルパラベン:防腐剤
プロピルパラベン:防腐剤
トコフェロール:酸化防止剤
ダイズ油:エモリエント剤
Bht:酸化防止剤