今回はトリートメントクレンジングミルクの全成分表示の見方について書いていきます。
トリートメントクレンジングミルクの全成分表示の見方
トリートメントクレンジングミルクの全成分表示は以下の通りです。
水、グリセリン、PEG-7グリセリルココエート、シクロペンタシロキサン、フェニルトリメチコン、エチルヘキサン酸セチル、ミネラルオイル、BG、カルボキシメチルキトサンサクシナミド、ホホバ油、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、加水分解水添デンプン、イソステアリン酸ソルビタン、イソヘキサデカン、カルボマー、グリコシルトレハロース、シトルリン、テトライソステアリン酸ソルベス-30、トリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリル、ポリソルベート60、アトラスシーダー樹皮油、オニサルビア油、オレンジ油、ニオイテンジクアオイ油、ノバラ油、パルマローザ油、ベルガモット果実油、レモン果皮油、ローマカミツレエキス、メチルパラベン
のマーカー:界面活性剤型の洗浄成分
のマーカー:溶剤型の洗浄成分
のマーカー:非イオン界面活性剤
のマーカー:保湿成分
のマーカーで示した成分は配合率1%以下であると考えられます。
クレンジングには溶剤型と界面活性剤型があります。
溶剤型は油で化粧(油性成分)を落とす仕組みです。
界面活性剤型は界面活性剤で化粧(油性成分)を落とす仕組みです。
トリートメントクレンジングミルクは溶剤型と界面活性剤型の両方の機能を持つミルク系クレンジング料だと考えられます。
クレンジング料には、オイル系、クリーム系、ミルク系、リキッド・ジェル系、ローション系などがあり、洗浄力、摩擦力に違いがあります。
クレンジング料の洗浄力はオイル系>クリーム系>ミルク系、リキッド・ジェル系>ローション系です。
界面活性剤型の洗浄成分は のマーカーで示した成分です。
保湿剤であるグリセリンやBGなどの多価アルコールと非イオン界面活性剤であるPEG-7グリセリルココエートが作る液晶の中に化粧(油性成分)を包み込むことで化粧(油性成分)を落とすことができます。
液晶とは固体と液体の中間の状態にある物質です。
溶剤型の洗浄成分は のマーカーで示した成分です。
同じもの同士は良く混ざる性質があるため、油で化粧(油性成分)を落とすことができます。
クレンジングに使用される油性成分として、炭化水素、シリコン、エステル、油脂、高級アルコール、高級脂肪酸などが挙げられます。
洗浄力の強さは炭化水素>シリコン>エステル>油脂>高級アルコール>高級脂肪酸です。
シクロペンタシロキサン:シリコン
フェニルトリメチコン:シリコン
エチルヘキサン酸セチル:エステル
ミネラルオイル:炭化水素
ホホバ油:ロウ(ワックス)
イソヘキサデカン:炭化水素
トリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリル:エステル
トリートメントクレンジングミルクは溶剤型と界面活性剤型の両方の機能を持つミルク系クレンジング料であり、配合率の高い油性成分がシリコン、エステル、炭化水素であることから、洗浄力は中の上程度だと考えられます。
のマーカーで示した成分は非イオン界面活性剤です。
ミルク系クレンジング料における非イオン界面活性剤は乳化剤、洗浄補助剤としての役割があります。
トリートメントクレンジングミルクはミルク系クレンジング料であるため、かたさを調整するために増粘剤が配合されています。
増粘剤:(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、カルボマー
主な保湿成分は のマーカーで示した成分です。
保湿作用のある成分:グリセリン、BG、カルボキシメチルキトサンサクシナミド、加水分解水添デンプン、グリコシルトレハロース、シトルリン
トリートメントクレンジングミルクは保湿成分を多く配合しているクレンジング料です。
その他の成分の特徴は以下の通りです。
水:基剤
精油:アトラスシーダー樹皮油、オニサルビア油、オレンジ油、ニオイテンジクアオイ油、ノバラ油、パルマローザ油、ベルガモット果実油、レモン果皮油
ローマカミツレエキス:抗炎症
メチルパラベン:防腐剤