原因不明の体調不良はストレスが原因かもしれません。ストレスを感じた時、私たちの体に何が起きているのでしょうか。今回はストレスが体に与える影響について考えていきます。
ストレス反応
ストレスを感じた時、私たちの体では自律神経と内分泌を介してストレス反応が起こります。
自律神経を介したストレス反応
自律神経は交感神経と副交感神経によって体内の環境を整えています。自律神経については自律神経と体調不良という記事で詳しく書いています。
ストレスを感じると交感神経が活発になり、心拍数の上昇や胃の運動が抑制されたりします。
ストレスによって交感神経が活発になると褐色脂肪細胞が脂肪を分解して発熱を起こします。
慢性的にストレスを感じるとストレスに適応するために発熱しやすくなり、心因性発熱につながります。
原因不明の発熱は慢性的なストレスが原因かもしれません。
内分泌を介したストレス反応
内分泌はホルモンを分泌して各器官や臓器の働きを調整する働きのことです。
ストレスを感じると脳の下垂体から副腎皮質刺激ホルモン(ACHT)というホルモンが放出され、血液によって副腎に到達するとコルチゾールというホルモンが放出されます。
コルチゾールが血液によって全身を巡ると、免疫力の低下、血糖値上昇、胃酸の分泌などが起きます。
ストレス反応が起こる理由
ストレス反応が起こる理由はホメオスタシス(恒常性)を保とうとするためです。
ホメオスタシス(恒常性)とは体内環境を一定に保つ性質です。
ストレス反応は本来はストレスから体を守る反応であり、ストレスに適応するために心拍数や血糖値の上昇、糖の分泌が起こり、とりあえず必要のない機能が抑制されることで、免疫力の低下や消化機能の抑制が起こります。