皆さんの中には寝癖がひどくて困っているという方がいるかもしれません。寝癖がつくかどうかは寝る前の髪の乾かし方で決まってきます。今回は寝癖がつく原因と寝癖を予防する髪の乾かし方について考えていきます。
寝癖がつく原因
寝癖がつく原因は髪が濡れている状態の時に癖がつきそのまま乾燥してしまったためです。
髪は乾く途中で形が決まります。
髪は乾く途中で形が決まる理由として、髪は水に濡れると水素結合が切れてしまうことが挙げられます。
髪はケラチンタンパク質を構成するアミノ酸のペプチド結合、シスチン結合、イオン結合、水素結合によってできています。
髪の形を決めている4つの結合の内、水素結合は水によって簡単に結合が切れてしまい乾燥すると再び結合が形成します。
髪が水に濡れて水素結合が切れた状態で寝てしまうと、枕や寝具との接触具合などにより髪が曲がった状態で水素結合が再形成されてしまい寝癖に繋がります。
寝癖のつかない髪の乾かし方
髪は乾く途中で形が決まるため、しっかり乾かした状態で寝ることが重要だと考えられます。
髪をタオルドライする際はごしごし拭いてしまうと髪が乱れた状態で乾かすことになり髪に癖つく原因となります。
タオルドライする際は水気を吸収するよう優しく髪にタオルを当てると髪が乱れた状態にならず、また髪を極力傷めずに済むと考えられます。
髪をドライヤーで乾かす際は根元から反時計回りに乾かすと根元を立ち上げて乾かすことができます。
また、キューティクルは髪の根元から毛先に向かって重なっているため、ある程度乾かしたらキューティクルの流れにそって上かドライヤーで乾かすとキューティクルが整い寝癖になりにくくなると考えられます。
ドライヤーで髪を乾かす際に温風を使っていると思いますが、髪は冷める時に水分を吸収する性質があるため、温風で髪を乾かしたら冷風に切り替えて髪を乾かすと寝癖を予防することができます。
その後、ブラッシングで髪を整え、ヘアアイロンなどで髪の形を整えると朝起きた時に比較的綺麗なシルエットを保っていられるのではないでしょうか。
自然乾燥派という方もいるかもしれませんが、寝るまでに時間がありしっかり乾いてから寝ることで自然乾燥でも寝癖がつきにくくなると考えられます。
一方で、髪は濡れている状態だと耐久性が落ちてしまうため、乾くまでは摩擦や衝撃がかからない状態を維持することが重要だと考えられます。
他には、マイナスイオンドライヤーや木櫛などを使用することで静電気を防止し髪の乱れを防ぐことができます。
髪は乾いた状態では180℃、濡れた状態では130℃でタンパク質変性を起こすと言われています。
ヘアアイロンを使用する際はしっかり乾かした後に120℃以下の比較的低温設定で素早く仕上げると髪の負担を少しでも減らすことができると考えられます。
また、熱を受けると髪を補修する効果がある加水分解ケラチン、メドウフォーム-δ-ラクトンなどを配合した化粧品をドライヤーやヘアアイロンの前に使用することで髪のダメージを軽減できると考えられます。
*ヘアケア製品としてクイーンズバスルーム トリートメントがおすすめです。