今回はスキンバリアバームの全成分表示の見方について書いていきます。
スキンバリアバームの全成分表示の見方
スキンバリアバームの全成分表示は以下の通りです。
ワセリン、ミネラルオイル、酸化亜鉛、ポリエチレン、トコフェロール、アラントイン、グリチルレチン酸ステアリル、炭酸Mg、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、ナイアシンアミド、セラミド2、トリスヘキシルデカン酸ピリドキシン
のマーカー:油性成分
のマーカーで示した成分は配合率1%以下であると考えられます。
油性成分は のマーカーで示した成分です。
油性成分は主にエモリエント剤としての働きがあります。
エモリエント剤は油性成分が肌をコーティングすることで水分の蒸発を防ぐ効果があります。
スキンバリアバームは油性成分を多く配合しているため、エモリエント効果の高い化粧品だと考えられます。
スキンバリアバームはSPF19、PA+++の化粧品です。
日焼けで皮膚が赤く炎症を起こすのはUVBが原因です。
UVBはエネルギーが強いため細胞の遺伝子を傷つけ皮膚がんの原因になります。
SPFはSun Protection Facterの略でUVBの防止効果を表す数値です。
日焼けで皮膚が赤く炎症を起こすまでの時間を何倍に伸ばすかを表しています。
日本人の場合、真夏の晴れた日では約25分で皮膚が赤く炎症を起こします。
スキンバリアバームはSPF19であるため、25分×19=475分(7時間55分)程度まで皮膚が赤く炎症を起こすのを伸ばす効果があります。
日焼けでメラニンが増加し皮膚が黒くなるのは主にUVAが原因です。
メラニンが増えるとシミの原因となります。
PAはProtection Grade of UVAの略でUVAの防止効果を表す数値です。
UVAにより皮膚が黒くなるのは、もともと皮膚にあるメラニンがUVAにより酸化して直ぐに黒くなる即時型黒化とメラニンが増加し数日後、皮膚が黒くなる遅延型黒化があります。
そして、PAは即時型黒化を起こすまでの時間を何倍に伸ばすかを表しています。
スキンバリアバームnはPA+++であるため、即時型黒化を起こすまでの時間を8~16倍伸ばす効果があるとされています。
酸化亜鉛:UVAおよびUVBを散乱する紫外線散乱剤
紫外線散乱剤と紫外線吸収剤による日焼け止めの効果という記事で詳しく書いていますが、紫外線散乱剤は物理的に紫外線を反射する働きがあります。
紫外線散乱剤は物理的に紫外線を反射するため肌に負担が少ないと考えられます。
その他の成分の特徴は以下の通りです。
ポリエチレン:かたさ調整剤
トコフェロール:酸化防止剤
アラントイン、グリチルレチン酸ステアリル:抗炎症
炭酸Mg:吸着剤、増量剤、不透明化剤、pH調整剤
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル:美白、抗酸化、抗炎症、抗老化(コラーゲン産生促進)
ナイアシンアミド:保湿(セラミド合成促進)、美白、抗シワ(コラーゲン合成促進)
セラミド2:保湿、肌のバリア機能改善
トリスヘキシルデカン酸ピリドキシン:肌の保湿機能を強化