今回はモイストバランスローションの全成分表示の見方について書いていきます。
モイストバランスローションの全成分表示の見方
モイストバランスローションの全成分表示は以下の通りです。
水、グリセリン、BG、PEG-40、ヒアルロン酸Na、ベタイン、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、PEG-12ジメチコン、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、アクリレーツコポリマー、イソステアリン酸、イソステアリン酸ポリグリセリル-2、オレイン酸PEG-6ソルビタン、ジグリセリン、ジメチコン、ステアロイルグルタミン酸Na、セタノール、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ポリソルベート60、ミリスチン酸オクチルドデシル、トコフェロール、メチルパラベン
のマーカー:油性成分
のマーカーで示した成分は配合率1%以下であると考えられます。
水性成分は のマーカーで示した成分です。
水性成分のほとんどが保湿成分であるため、モイストバランスローションは保湿効果の高い化粧水だと考えられます。
保湿成分:グリセリン、BG、ヒアルロン酸Na、ベタイン、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、ジグリセリン
肌に水だけをつけても蒸発してしまうため、化粧水には水分を保持するために保湿成分が多く配合されています。
保湿成分が持つヒドロキシ基(-OH基)が水と水素結合することで水の蒸発を防ぎ保湿することができます。
油性成分 のマーカーで示した成分です。
油性成分は主にエモリエント剤としての働きがあります。
エモリエント剤は油性成分が肌をコーティングすることで水分の蒸発を防ぐ働きがあります。
ほとんどの化粧水は8割以上が水で出来ているため、エモリエント効果はあまり期待できないかもしれません。
一方で、モイストバランスローションは水を抱え込む保湿効果がある油性成分を多数配合しています。
ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)(エステル):セラミドに似た働きを持つため、高い保湿効果があります。
イソステアリン酸(高級脂肪酸):感触改良剤
イソステアリン酸ポリグリセリル-2(エステル):エモリエント剤
ジメチコン(シリコン):感触改良剤
セタノール(高級アルコール):乳化補助剤、感触改良剤
ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル):抱水性の高いエモリエント剤
ミリスチン酸オクチルドデシル(エステル):エモリエント剤