今回はミネラルウォッシュの全成分表示の見方について書いていきます。
ミネラルウォッシュの全成分表示の見方
ミネラルウォッシュの全成分表示は以下の通りです。
水、ミリスチン酸、グリセリン、ステアリン酸、水酸化K、モロッコ溶岩クレイ、ラウリン酸、ジステアリン酸グリコール、ステアリン酸グリセリル(SE)、プロパンジオール、加水分解コラーゲン、カンゾウ葉エキス、セラミド3、プロリン、ユキノシタエキス、BG、ポリクオタニウム-39、ミツロウ、ラウリルベタイン、EDTA-4Na、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン
のマーカー:洗浄成分
のマーカー:洗浄補助剤、起泡剤、泡質改善剤
のマーカー:保湿成分
のマーカーで示した成分は配合率1%以下であると考えられます。
主な洗浄成分は のマーカーで示した成分です。
高級脂肪酸(ミリスチン酸、ステアリン酸、ラウリン酸)と水酸化Kの中和反応によって洗顔料の主成分である石鹸が作られます。
モロッコ溶岩クレイ:イオン化した粘土の粒子が汚れを吸着します。
洗顔料の洗浄力の強さは石鹸系>カルボン酸系>アミノ酸系、タウリン系です。
ミネラルウォッシュの主な洗浄成分は石鹸(ミリスチン酸、ステアリン酸、ラウリン酸+水酸化K)、モロッコ溶岩クレイであることから、洗浄力は中の上程度だと考えられます。
高級脂肪酸(ミリスチン酸、ステアリン酸、ラウリン酸)は弱酸性であり、水酸化Kは強塩基性(強アルカリ性)です。
そのため、石鹸は弱塩基性(弱アルカリ性)です。
人の肌は弱酸性に保たれているため、弱塩基性の石鹸は肌にとって刺激となります。
ミネラルウォッシュの主な洗浄成分は石鹸、モロッコ溶岩クレイであるため、比較的肌の強い人や脂性肌の人に適した洗顔料だと考えられます。
普通の石鹸系の洗顔料だと肌が荒れてしまうという人は、洗浄成分がカルボン酸系やアミノ酸系の洗顔料が適していると考えられます。
洗浄補助剤、起泡剤、泡質改善剤は のマーカーで示した成分です。
ポリクオタニウム-39:起泡剤、泡質改善剤、界面活性剤の刺激緩和、帯電防止剤
ラウリルベタイン(両性界面活性剤):アニオン界面活性剤との併用により、洗浄力、起泡力、泡質の向上。増粘。アニオン界面活性剤の刺激緩和。
泡質改善剤を配合しているため、泡立ちが良く洗顔時の肌の摩擦を軽減できると考えられます。
保湿成分は のマーカーで示した成分です。
保湿成分が多く配合されているため、ミネラルウォッシュは保湿効果の高い洗顔料だと考えられます。
その他の成分の特徴は以下の通りです。
水:基剤
ジステアリン酸グリコール:パール剤
ステアリン酸グリセリル(SE):乳化剤
ユキノシタエキス:抗アレルギー、美白
BG:溶剤
ミツロウ:感触改良剤
EDTA-4Na:キレート剤(金属イオンによる品質低下の防止)
メチルパラベン:防腐剤
エチルパラベン:防腐剤
プロピルパラベン:防腐剤