自分はこういう人間だというアイデンティティを持っており、そういったアイデンティティは希望を持って生きていく上でとても重要だと考えられます。一方で、生きていくなかで自分や自分の周囲の人の変化によりアイデンティティを無くすこともあると思います。今回はアイデンティティを無くした後の絶望感を解消する方法について考えていきます。
アイデンティティを無くした後の絶望感を解消する方法
アイデンティティを無くした後の絶望感を解消する方法は、失敗や後悔などの傷跡を含めて自分は自分となるという認識を持つことです。
傷跡のない自分を自分だと認識していた人が傷跡を負うと理想としていた自分像を失うことになるため、アイデンティティを無くすことに繋がります。
今まで傷跡のない自分が自分だったため、傷跡のある自分を中々認めることができず後悔と絶望感に苛まれます。
また、アイデンティティを無くすと自分だけでなく周りの人からの認識も変わるため、余計に辛い気持ちになってしまいます。
自分自身の好きだった特徴や優れていると思っていた特徴を無くすと、自分自身に対する期待や希望を失ってしまい未来に対して絶望感を抱いてしまいます。
傷跡のない未来を想像していたため、傷跡を背負って生きていくことに息苦しさを感じて生活することになるでしょう。
一方で、失ったものばかりに目を向けるのではなく今持っているものに目を向けてみてください。
おそらく、当たり前にできていたこと失ったことで、今当たり前にできることや今当たり前に持っているものが普通ではなくとてもありがたいものに感じると思います。
失ったものを考えるのではなく今持っているものを大事にしつつ、新しい何かを手にすることに力を注ぐことが重要になってくると考えられます。
傷跡を背負って生きていく中で、新しい何かを手にする機会もあると思います。
未来は多くのものの積み重ねで出来ています。当然、そこには失敗や後悔も含まれています。
その傷跡を背負って生きていく未来だったからこそ新しい何かを手にする機会があったのだと考えられます。
これが傷跡を含めて自分は自分となるということです。傷跡を含めた自分を肯定するようになればアイデンティティを無くした後の絶望感を解消することができると考えられます。