街を歩いていると髪を染めている人が多いと感じます。ファッションで染めている人、気分転換に染めている人、印象を変えるために染めている人、皆が染めているから染めている人など様々な理由で染めていると思います。髪を染める方法にヘアカラーとヘアマニキュアがあります。これらの違いについて考えていきます。
ヘアカラーの原理
アルカリ剤でキューティクルを開き、酸化染料と過酸化水素のような酸化剤が髪の中に浸透します。酸化剤がメラニンを脱色するとともに、酸化染料を酸化し発色させます。
メラニンの脱色と酸化染料の発色により髪を明るくすることができます。酸化染料が毛髪中で結合を形成するため、約2ヶ月程度色持ちします。
ヘアマニキュアについて
ヘアマニキュアは酸性の染料によって髪をプラスに帯電し、マイナスに帯電した染料をイオン結合で髪に染着させることで髪を染めます。
配合されているベンジルアルコールによって染料をキューティクルからコルテックスの一部まで浸透させるため、約2週間~4週間程度色持ちします。
一方で、メラニンを脱色していないため黒髪を明るくすることはできません。そのため、白髪染めなどに適していると考えられます。
ヘアマニキュアは髪のダメージを抑えつつ髪色を変えたい方、髪をコーティングして艶を出したい方、短期でカラーを楽しみたい方などに適していると思います。
ヘアカラーの褪色を防ぐ方法
ヘアカラーの後は髪がアルカリ性に傾いており、ダメージでキューティクルが開き色素が流出することで褪色してしまいます。
そのためヘアカラーの後はアルカリ剤を除去しpH調製を行いアルカリ性に傾いた髪を弱酸性に持って行くことが褪色を防ぐために重要だと考えられます。
また、ヘアカラーの後は乾燥や紫外線によって髪がダメージを受けやすい状態にあり、褪色の原因となるため、トリートメントやUVケア用品などで乾燥や紫外線対策をすることが重要だと考えられます。
セルフカラーかサロンで施術か
ヘアカラーをする際に、セルフカラーかサロンで施術してもらうか迷う人もいると思います。
セルフカラーのメリットとして値段が安いことや美容院に行かなくて済むなどが挙げられます。
一方で、市販のヘアカラーは誰でもできるようにアルカリ剤が強めに設定してある可能性が高いため、その分髪への負担が大きいと考えられます。
髪へのダメージを抑えたいという方はサロンで施術してもらった方が良いかもしれません。