くせ毛

くせ毛のメカニズムと対策

くせ毛のメカニズムについて知りたいという人は結構多いのではないでしょうか。今回はくせ毛のメカニズムと対策について考えていきます。

くせ毛のメカニズム

髪は乾く途中で形が決まります。

そのため、髪が濡れている時に癖がついた状態で乾燥してしまうとくせ毛につながります。

髪が乾く途中で形が決まる理由として、髪は水に濡れると水素結合が切れてしまい乾燥すると再び結合が形成されることが挙げられます。

髪の大部分は最小単位であるアミノ酸が結合してできたポリペプチド鎖が4つの結合によって束になったケラチンタンパク質で構成されています。

髪 結合

水素結合は4つの結合の中で最も弱く、水によって簡単に結合が切れてしまうため髪の形に最も影響を与えます。

また、髪の形が決まる際に重要な水の影響の受けやすさは髪の約85%を占めるコルテックスの構造の違いに関係しています。

コルテックス

コルテックスはケラチンタンパク質の集合群です。

コルテックスにはオルトコルテックスとパラコルテックスの2種類があり、アミノ酸組成に違いがあります。

オルトコルテックスはパラコルテックスに比べて疎水性のアミノ酸であるシスチンが少ないので水の影響を受け、膨潤しやすい性質があります。

オルトコルテックスとパラコルテックスがバランス良く配列されていると水の影響を受け、膨潤した際に真円に近い状態で膨潤するためくせ毛になりにくいです。

一方、オルトコルテックスとパラコルテックスの配列に偏りがあると水分を含んで膨潤した際に、膨潤率が高い部分と低い部分が生じるためくせ毛に繋がります。

くせ毛 コルテックス

くせ毛対策

ヘアケア方法を改善することでくせ毛はかなり改善することができます。

ヘアケア方法の改善する点として、シャンプーの洗浄力を見直すこと、シャンプーの頻度を見直すこと、髪のカットの仕方を見直すこと、タオルドライの仕方を見直すこと、ドライヤーの仕方を見直すこと、髪のブラッシングを見直すことなどが挙げられます。

シャンプーの洗浄力や頻度を見直すことはとても重要であり、髪質が悪化してる人はシャンプーの洗浄力を下げ、シャンプーの頻度を減らすと髪が本来の強さになり扱いやすくなってきます。

見落としがちなのが髪のカットの仕方を見直すことですが、くせ毛を改善する上で実は一番効果があるかもしれません。

髪のカットの仕方で見直す点として、毛束同士が重なり合わないようにカットすること、髪に寝ぐせが付き始めたところや傷んだ髪をカットすること、頭の骨格に合わせて髪の長さを調整することなどが挙げられます。

毛束同士が重なり合った状態で髪を伸ばしてしまうと重なってる下の部分の毛束が上の毛束の摩擦や重みにより上手く伸びなくなりくせ毛の原因となります。

また、髪が骨格にあってない長さになっていることで髪に癖がついてしまいくせ毛につながります。

実は思っている以上に物理的な理由がくせ毛の大きな原因となっています。

また、髪は乾く途中で形が決まるため、しっかり乾かした状態で寝ることで寝癖を予防することができます。

タオルドライをする際は水気を吸収するよう優しく髪にタオルを当てると髪が乱れた状態にならず、また髪を極力傷めずに済むと考えられます。

髪をドライヤーで乾かす際は根元から反時計回りに乾かすと根元を立ち上げて乾かすことができます。

髪を乾かした後は、櫛でブラッシングして髪を整えた状態で寝ると朝起きた時の髪の状態が良くなります。

これらのことを習慣付けることでくせ毛が改善され段々と扱いやすい髪になっていきます。

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