認知症のイメージとして物忘れが激しくなることが挙げられますが、認知症は物忘れではなく新しいことを覚えれなくなる症状なのではないでしょうか。また、認知症は人類の寿命が延びたことが関係してるのではないかと考えられます。
認知症とは
認知症で最も知られているのがアルツハイマー型認知症だと思います。
アルツハイマー型認知症は、知性をコントロールしている大脳新皮質でアミロイドβやタウというタンパク質が蓄積し神経細胞が死滅することで起こる症状です。
アミロイドβやタウというタンパク質の蓄積は老化に伴って増加するため、高齢者に認知症が多いのだと考えられます。
認知症と寿命の関係性
医療の発達などから一昔前では50歳前後だった寿命が今では80歳前後まで延びています。
一方で、もしアミロイドβやタウといったタンパク質の蓄積スピードが寿命が80歳前後まで延びた現在でも寿命が50歳前後だった頃と変わっていないのだとしたらどうなるでしょうか。
おそらく、寿命に対して神経細胞の死滅が早い状態となるでしょう。
アミロイドβやタウといったタンパク質の蓄積による神経細胞の死滅は新しいことを覚えられる上限と関係しているのではないでしょうか。
神経細胞の死滅がある一定を超えると新しいことを覚えれなくなり認知症となるのだと考えられます。
そのため、人類は寿命を延ばすと同時にアミロイドβやタウといったタンパク質の蓄積スピードを減少させなければならないのではないでしょうか。
タウというタンパク質はリン酸化という化学反応が過剰になり、水溶性から不溶性に変化することで蓄積されてしまいます。
一方で、タウをリン酸化する酵素は新しいことを覚える為に必要な化学反応であるそうです。
タウのリン酸化が過剰になると蓄積して認知症となるが、一方で、タウのリン酸化は新しいことを覚える為に必要な化学反応であるため、タウのリン酸化の匙加減を寿命に合わせて調節することができれば認知症を防げるのではないでしょうか。
人の皮膚は洗浄力の強い洗浄料で洗うと失われた分の皮脂を分泌する強さも増します。一方で、弱い洗浄料で洗っている人は皮脂を分泌する強さも弱いです。
同じように、新しいことを覚えるスピードが早ければタウのリン酸化も早まり、新しいことを覚えるスピードが遅ければタウのリン酸化も遅くなるのではないでしょうか。
寿命が延びているにも関わらず人類の新しいことを覚えるスピードは増していっています。
そのため、寿命に合わせて成長スピードを遅くすることが認知症の予防の鍵になるのではないかと思います。