血液型による性格診断がなされていますが、実際のところ血液型は性格と関連があるのでしょうか。そもそも血液型とは何でしょうか。
血液型と性格
結論から言うと血液型と性格は関係ないらしいです。
A型:几帳面、協調性がある、周囲の目を気にする
B型:マイペース、独立志向、自分の世界を持っている
O型:社交的、大雑把、シンプルな思考
AB型:A型、B型両方の性格を持っている。ユニーク、ミステリアス
一方で、それぞれの血液型の性格は上記のような特徴であると言われていることが多く、血液型性格診断などを見て当たってると思ったことがあるのではないでしょうか。
これは先入観やイメージがあるとそれに合致したものだけに目が行きやすくなってしまうためだと考えられます。
血液型とは
血液型は赤血球の表面にある物質の種類です。赤血球は血液中で酸素を運ぶ役割を持つ細胞です。
赤血球の表面にある糖が繋がった糖鎖の種類によって血液型が分類されています。A型にはA型の糖鎖、B型にはB型の糖鎖、AB型にはA型とB型の糖鎖、O型にはA型、B型どちらの糖鎖もついていません。
多くの人が、自分の血液型を知っていますが、血液型が重要になってくるのが輸血の時です。
私たちは自分と異なる血液型の糖鎖にくっつき攻撃する抗体を持っています。
A型の人はB型の糖鎖にくっつき攻撃する抗体、B型の人はA型の糖鎖にくっつき攻撃する抗体、O型の人はA型とB型の両方の糖鎖にくっつき攻撃する抗体、AB型はどちらの抗体も持っていません。
そのため、輸血は基本的に自分と同じ血液型の人の血液が用いられています。
血液型の割合はA型が40%、O型が30%、B型が20%、AB型が10%です。
O型は全ての血液型の人に輸血できるというのを聞いたことがあると思いますが、これは上記の通りO型はA型、B型の両方の抗体から攻撃を受けないためです。
一方で、輸血する側のO型の赤血球はA型、B型の両方に攻撃する抗体を持っていますが、輸血血液中の抗体はすぐに薄められるため大きな問題にはならないそうです。
一方で、AB型の人はどの血液型からも輸血できるようです。
輸血は基本的に同じ血液型の人の血液が使われますが、災害時、戦争時、緊急時など血液型を調べる余裕が無い場合にO型などの他の血液型の人の血液が用いられることがあると考えられます。
血液型は赤血球の表面の糖鎖の種類によって分類されており、血液型と性格は関係ないとされていますが、仮に血液型と性格に関連があるならば糖鎖の種類によって性格が決まってくるということになります。
糖鎖の種類によって性格が決まってくるとは考えにくいのではないでしょうか。性格は見た目や環境などによる影響が大きいのではないかと考えられます。