アトピーは先天的に肌のバリア機能が弱いため様々な要因で肌が荒れてしまう体質です。アトピーの薬としてステロイドが良く使われていますが一体どのような効果があるのでしょうか。今回はアトピーとステロイドについて考えていきます。
アトピーの原因とステロイドの効果
アトピーに良く使われているステロイドは副腎から分泌されているホルモンに似た構造を持つ合成副腎皮質ホルモンです。
ステロイドを使うことでアレルゲンに対する抗体反応を抑制し、炎症を抑えることができます。
一方で、アトピーの主な原因は先天的なセラミド不足によるバリア機能の低下であり、ステロイドを使用しても炎症を抑えることしかできないため根本的な解決には繋がらないと考えられます。
そのため、セラミドを補うなどして肌のバリア機能を高めることがアトピーの根本的な対策であると考えられます。
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また、セラミドの生産を促進することができれば肌のバリア機能を高めることができ、アトピーの改善に繋がると考えられます。
セラミドについてはセラミドの角質層における重要性という記事で詳しく書いています。
乳幼児型アトピーと成人型アトピー
アトピーには乳幼児型アトピーと成人型アトピーがあります。
アトピーの原因には遺伝的要因があり、免疫物質であるIgE抗体を生産しやすい人がアトピーになりやすいです。
IgE抗体がアレルギーの原因となる物質と結合するとアレルギー反応を起こします。
アトピーは乳幼児期に発症しやすく、ほとんどの場合成長とともに自然治癒していきます。
乳幼児の皮膚は刺激に弱くステロイドなどの副作用を受けやすいため、ステロイドに頼り過ぎず、乳幼児のアトピーは成長とともに自然治癒するということを考慮して対策をすることが重要だと考えられます。
また、アレルギーの原因が食物アレルギーの可能性も考えられるため、様々な要因があることを考慮した上で何が原因なのか突き止めていくことが重要だと考えられます。
一方で、成人型アトピーはダニやホコリなどの環境アレルゲンに対するアレルギー反応が原因である場合が多いそうです。
また、ストレスを感じると痒いところを掻いてしまうことも成人型アトピーの症状が悪化する原因となります。
生活環境の改善、ストレスの軽減、痒いところを掻かないようにするといったことが成人型アトピーを改善する上で重要になってくるのではないかと考えられます。
また、ステロイド依存もアトピーの悪化に繋がります。
ステロイドを使用することで炎症を抑えることができますが、一方でステロイドを使い続けていると炎症を制御する副腎皮質ホルモンを自分で生成する力が弱まってくるため、ステロイドが無いと炎症を抑えられなくなります。
ステロイド依存の方で脱ステロイドを行う場合はいきなりステロイドの使用を止めると炎症が悪化してしまうため、ステロイドの強度や使用頻度を徐々に落としていくことが重要だと考えられます。