アロマテラピーは植物の香りを使い、心身を癒すことで健康に役立てる自然療法です。今回はアロマテラピーの心理効果について考えていきます。
アロマテラピーの仕組み
香りが鼻の奥の嗅上皮に溶け込み、香りの分子情報が電気信号に変換されて大脳辺縁系に伝達されることで匂いを感じます。
大脳辺縁系は喜怒哀楽といった情動をコントロールしているため、アロマテラピーには心理的効果があります。
大脳辺縁系に伝達された電気信号は大脳辺縁系と神経同士の密な連絡がある視床下部や大脳新皮質にも伝わります。そのため、視床下部がコントロールしている自律神経系、ホルモン系、免疫系、大脳新皮質がコントロールしている思考や知性なども嗅覚の影響を受けます。
アロマテラピーの心理効果
ラベンダー、イランイラン、ヒノキ、プチグレン、ベルガモット:鎮静効果
ジャスミン:覚醒効果
グリーンシトラス、ゼラニウム、ネロリ、プチグレン、ラベンダー:抗ストレス
オレンジ、ジンジャー、ティーツリー、ローズウッド:疲労感軽減
ネロリ、パルマローザ、イランイラン、ベルガモット、ラベンダー、ローズ:抗うつ
香りは喜怒哀楽といった情動に直接影響を及ぼすため、気分転換したい時、リラックスしたい時などに目的とした効果が期待できる香りを嗅ぐと気持ちをうまくコントロールできるのではないでしょうか。