油性成分

化粧品に使用されている油性成分の種類と特徴

化粧品には炭化水素、高級アルコール、高級脂肪酸、油脂、ロウ(ワックス)、エステル、シリコンなど様々な油性成分が使用されています。油性成分は主に乳液やクリームのエモリエント剤、クレンジング料の洗浄成分などとして配合されており、油性成分の種類と特徴を知っておくことでより自分に合った化粧品を選ぶことができると考えられます。

化粧品に使用されている油性成分の種類と特徴

化粧品に使用されている油性成分は炭化水素、高級アルコール、高級脂肪酸、油脂、ロウ(ワックス)、エステル、シリコンに分けられます。

炭化水素

炭化水素は炭素(C)と水素(H)だけでできた油性成分です。

炭化水素(n=1,2,3…..)

炭化水素

炭化水素は構造上、水(H2O)に似ている部分がないため水と馴染まない性質があります。

このことから、構造上、水(H2O)に似ている部分がない油性成分ほど水と馴染まない性質であり、油性成分としての性質が強いと考えられます。

炭化水素は高いエモリエント効果があります。

エモリエント効果とは油性成分が肌をコーティングすることで水分の蒸発を防ぐ効果です。

化粧品に使用されている炭化水素として、スクワラン、ミネラルオイル、ワセリン、流動パラフィン、水添ポリイソブテン、イソドデカン、イソヘキサデカンなどが挙げられます。

高級アルコール

高級アルコールは炭素(C)と水素(H)だけで構成される炭化水素にヒドロキシ基(OH基)が結合した油性成分です。

高級アルコール

高級アルコール

高級アルコールは分子内にヒドロキシ基(OH基)を有しており、構造上、水(H2O)に似ている部分があるため、油性成分の中では比較的水に馴染みやすい性質があります。

高級アルコールは主にクリームのかたさ調整剤、乳化補助剤、エモリエント剤として使用されています。

化粧品に使用されている高級アルコールとして、ステアリルアルコール、セタノール、ベヘニルアルコール、セテアリルアルコール、オクチルドデカノールなどが挙げられます。

高級脂肪酸

高級脂肪酸は炭素(C)と水素(H)だけで構成される炭化水素にカルボキシ基(COOH基)が結合した油性成分です。

高級脂肪酸

高級脂肪酸

高級脂肪酸は分子内にカルボキシ基(COOH基)を有しており、構造上、水(H2O)に似ている部分があるため、油性成分の中では比較的水に馴染みやすい性質があります。

高級脂肪酸は主に水酸化Kなどのアルカリ剤との中和反応により石鹸を合成するのに使用されています。

化粧品に使用されている高級脂肪酸として、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸などが挙げられます。

油脂

油脂は高級脂肪酸3分子とグリセリン1分子が結合した油性成分です。

油脂

油脂

皮膚の水分量は基本的に皮脂、NMF(天然保湿因子)、細胞間脂質によって一定に保たれています。

皮脂は肌をコーティングすることで水分の蒸発を防ぐ役割があります。

油脂は皮脂の主成分であるため、肌馴染みがよく、高いエモリエント効果があります。

そのため、化粧品においては主にエモリエント剤として使用されています。

化粧品に使用されている油脂としてマカダミアナッツ油、オリーブ果実油、アルガニアスピノサ核油、シア脂、馬油、ダイズ油などが挙げられます。

ロウ(ワックス)

ロウ(ワックス)は高級脂肪酸と高級アルコールが結合した油性成分です。

ロウ(ワックス)

ロウ(ワックス)

ほとんどのロウ(ワックス)は常温で個体であり、温度安定性、硬度、光沢に優れた特徴があります。

ロウ(ワックス)は主にクリームのかたさ調整、つや向上、エモリエント剤として使用されています。

化粧品に使用されているロウ(ワックス)として、ホホバ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、ラノリンなどが挙げられます。

エステル

エステルはカルボン酸とアルコールが脱水縮合した油性成分です。

エステル

エステル

カルボン酸とアルコールの組み合わせにより様々なエステルが合成されており、最も種類の多い油性成分です。

エステルはエモリエント剤、クリームのかたさ調整剤、光沢付与剤、感触改良剤などとして使用されています。

化粧品に使用されているエステルとして、パルミチン酸エチルヘキシル、エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸セチル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ミリスチン酸イソプロピル、トリエチルヘキサノインなどが挙げられます。

シリコン

シリコンはケイ素(Si)と酸素(O)が鎖状に結合したポリマーです。

シリコン

シリコン

シリコンは構造上、水にも油にも馴染みにくい性質があります。

シリコンは安定性、耐熱性、耐酸化性、撥水性、皮膜形成作用に優れ、サラッとした感触が特徴です。

そのため、シリコンはべたつきの抑制、コーティング剤、感触改良剤などとして使用されています。

化粧品に使用されているシリコンとして、ジメチコン、シクロペンタシロキサン、アモジメチコン、アミノプロピルジメチコン、シクロメチコン、ジメチコノールなどが挙げられます。

油性成分は構造上、水(H2O)に似ている部分がないほど水と馴染まない性質であり、油性成分としての性質が強いと考えられます。

そのため、油性成分としての性質の強さは炭化水素>シリコン>エステル>ロウ(ワックス)>油脂>高級アルコール>高級脂肪酸であると考えられます。

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