今回はオクト 薬用シャンプーの全成分表示の見方について書いていきます。
オクト 薬用シャンプーの全成分表示の見方
オクト 薬用シャンプーの全成分表示は以下の通りです。
ピロクトンオラミン、ラウレス硫酸Na、ラウリン酸アミドプロピルベタイン液、POEラウリン酸エタノールアミド、ヘキシレングリコール、POE水添ヒマシ油、ジステアリン酸グリコール、ラウリルジメチルアミンオキシド液、クエン酸、香料、無水硫酸Na、モノラウリン酸ポリグリセリル、塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液、メタクリロイルエチルベタイン・メタクリル酸エステル共重合体液、甘草抽出末、安息香酸Na、黄203、緑3
のマーカー:洗浄成分
のマーカー:洗浄補助剤、起泡剤、増泡剤、増粘剤、泡質改善剤
のマーカー:ヘアコンディショニング剤
オクト 薬用シャンプーは医薬部外品であるため、化粧品と違い全成分が配合量の多い順に記載されていません。
そのため、配合量の多い成分と配合量1%以下の成分を判断するのは難しいです。
一方で、オクト 薬用シャンプーは医薬部外品であるため有効成分が一定量配合されていることが保証されています。
有効成分は のマーカーで示した成分です。
ピロクトンオラミン(オクトピロックス):殺菌作用、抗酸化作用
頭皮の皮脂量や皮膚常在菌のバランスが崩れると肌荒れに繋がります。
皮脂量やマラセチア菌(常在菌)が過剰に増加すると、皮脂の酸化によってできる過酸化脂質や常在菌の皮脂分解物による皮膚への刺激が強くなり、フケやかゆみに繋がります。
ピロクトンオラミンは殺菌作用、抗酸化作用を持つことから、オクト 薬用シャンプーはフケ、かゆみでお悩みの方に役立つシャンプーだと考えられます。
一方で、表皮ブドウ球菌などの常在菌は肌を弱酸性に保ち雑菌やウイルスが侵入するのを防ぐ役割があるため、過剰に殺菌してしまうと肌のバリア機能が低下し肌荒れに繋がると考えられます。
そのため、オクト 薬用シャンプーはフケやかゆみでお悩みの方に適したシャンプーだと考えられます。
主な洗浄成分は のマーカーで示した成分です。
ラウレス硫酸Na(硫酸系アニオン界面活性剤):オクト 薬用シャンプーの主な洗浄成分
ラウリン酸アミドプロピルベタイン液(両性界面活性剤):アニオン界面活性剤との併用により、起泡力、洗浄力、粘度の向上。ラウレス硫酸Naの刺激緩和。
界面活性剤の洗浄力はアニオン界面活性剤>両性界面活性剤、非イオン界面活性剤です。
アニオン界面活性剤の洗浄力の強さは硫酸系>スルホン酸系>石鹸系>カルボン酸系>アミノ酸系、タウリン系です。
オクト 薬用シャンプーの主な洗浄成分は硫酸系アニオン界面活性剤、両性界面活性剤であることから、洗浄力は強いと考えられます。
皮脂量や皮膚常在菌のバランスが崩れるとフケやかゆみに繋がります。
脂性肌の人は皮脂の洗浄不足により皮脂量が増加しフケやかゆみに繋がっていると考えられます。
そのため、オクト 薬用シャンプーはフケやかゆみでお悩みの脂性肌の人に役立つシャンプーだと考えられます。
一方で、乾燥肌や敏感肌の人は過剰な洗浄により皮脂分泌量が増加し、フケやかゆみに繋がっている場合が考えられます。
オクト 薬用シャンプーは洗浄力が強いため、乾燥肌や敏感肌の人には適していない可能性が考えられます。
乾燥肌や敏感肌の人は自分にあった洗浄力のシャンプーを使用し、皮脂分泌量を整えることがフケやかゆみの予防に繋がると考えられます。
その他の洗浄補助剤、起泡剤、増泡剤、増粘剤、泡質改善剤は のマーカーで示した成分です。
POEラウリン酸エタノールアミド(非イオン界面活性剤):増泡剤、増粘剤、泡質改善剤
無水硫酸Na:増粘剤
モノラウリン酸ポリグリセリル(非イオン界面活性剤):洗浄補助剤、起泡剤、泡質改善剤
ヘアコンディショニング剤は のマーカーで示した成分です。
ラウリルジメチルアミンオキシド液:帯電防止、ヘアコンディショニング剤
塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース:シャンプー時の指通りを良くする効果や静電気を防止する効果があります。
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液:帯電防止、ヘアコンディショニング剤
メタクリロイルエチルベタイン・メタクリル酸エステル共重合体液:ヘアコンディショニング剤
その他の成分の特徴は以下の通りです。
ヘキシレングリコール:保湿剤
POE水添ヒマシ油:香料の可溶化剤(香料をシャンプーに混ぜる)目的
ジステアリン酸グリコール:パール剤
クエン酸:pH調整剤
甘草抽出末:抗炎症
安息香酸Na:防腐剤
黄203:着色剤
緑3:着色剤